2024年1月15日 (月)

自分に語れることは。

「琥珀色の戯言」(fujiponさんのブログ)を時々読んでいる。特に「映画感想」が好きで、自分が映画を観てブログに感想を書いた後、fujiponさんも同じ映画を観て感想を書いてないかな、と思って見たりしている。先週末、久しぶりに最近の「映画感想」をいくつか読んで、しみじみ感じ入る文章があった。2023年7月20日付の映画感想(君たちはどう生きるか)の中にある文章だ。

fujiponさんは、「世の中って、いくつになっても、矛盾していて、意地悪で、わからないことばかりなんですよ。真剣に考えれば考えるほど、『自分は、自分が置かれた環境、状況のなかで、どうあがいて、どんな失敗をしながら生きてきたか』だけが、自分に語れること、自分にしか語れないことだという結論に達してしまうのです。」と述べて、「結局、人というのは『自分が生きてきたようにしか生きられない』し、その人だけにしか語れないことって、『自分自身が生きて、体験し、考えてきたこと』しかないのかな」と、思うようになったという。

そのうえで、fujiponさんは「もう少し語ってみよう」と決意を示し、「誰も求めていないとしても、これは、僕にとっての『生きている証』みたいなものだから」と記している。

自分より10歳以上若いfujiponさんの言うことに、至極同感する。本当に、結局のところ自分に語れるのは、訳の分からない世の中で、自分が試行錯誤しながら悪戦苦闘して生きてきた、ということだけだし、それが他人に通じるものなのかどうかも分からないけれど、とにかく語っておきたい、記しておきたい。ということなんだよなあ。

ところで、fujiponさんの「君たちはどう生きるか」の感想を読んで、あの映画を観て、これだけいろいろ書けるのは凄いなとつくづく思った。自分も観たのだが、どうも宮崎アニメは自分にはよく分からないな、で終わってしまったので。(苦笑)

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2023年12月24日 (日)

メリーメリークリスマス

先日、博多に行った時、JR駅前でクリスマスマーケットやってました。でっかいツリー型電飾も輝いてました。メリークリスマス!(12月9日撮影)

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2023年8月 5日 (土)

ちくさ正文館書店の閉店

7月末で、ちくさ正文館が閉店してしまった。人文・芸術書に重点を置いた棚(品揃え)で知られていた書店だ。何というか悲しみとも悔しさともつかない気持ちになる。でもその感情が強いとも言えないのは、やはり「書店」も「人文学」も困難な状況の中にある、そういう時代の流れには逆らえなかったか、という諦めに近い気持ちもあるからだろう。とはいえ個人的には、何かもう名古屋にいる意味もあんまり無くなったかな、くらいには思っている。

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2020年10月14日 (水)

やりたいこと有りや無しや

定年後にやりたいことが見つからない、そういう人は少なくないらしい。でも、やりたいことが見つからないというのも、それほど情けないことではないのかも知れない。世界史好きの経営者として知られる出口治明さんは、「歴史を見渡すと、人間の99%以上はやりたいことがわからずに死んでいく。一生探し続けて、やりたいことが見つからなければ、『自分は多数派だった』と思って死ねばいいだけだ」(今週の「週刊東洋経済」(10/17号)掲載のインタビュー記事)と言う。実に潔い認識だ。

実際には、やりたいことを探し続けて、見つからないというよりも、それなりに認められるほどの才能はないなと諦めるのが、一般的なパターンのような気がする。まあ、定年後のやりたいことであれば、改めてプロを目指すというならともかく、趣味レベルならば充分見つけられるとは思うけど。

もう少しあからさまに言うと、人間の99%以上は、自分の人生に大した意味は無かったな、と思って死んでいくのだろう。それこそアメリカ大統領にでもなれれば、自分の人生に意味はあるのだと思えるんだろうけど・・・まあ大した意味は無い人生が「多数派」なのだと思えば、それはそれで自分もなぜか安心するところもあるのが妙な感じです。

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2019年10月31日 (木)

定年到達

本日、定年退職日。とはいえ明日以降もサラリーマン生活は続く。だから、というわけでもないけど、今日は「アニバーサリー」と称して休暇を取った。まあ、ひと区切りにしたい感じもちょっとはある。

昔は定年退職と聞くと、花束もらって会社よさらば、みたいな感じだったけど、今は定年後も再雇用で会社人生がだらだら続くよな・・・。

できれば、「終わった。何もかも」とつぶやいて力石徹のように斃れたいところだが、やっぱり現実はそういうわけにはいかないし。

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2019年10月19日 (土)

還暦という境地

本日、還暦到達。とにかく還暦まで生きてしまったからなのかどうか、この頃何となく妙に納得してきちゃったことがある。それは、「おれの人生には意味が無い」と思いながら生きていくのもまた人生、ということ。

ネガティブなのかポジティブなのかよく分からんが、すれすれポジティブかな。

これが還暦の境地なのかどうか。それもよく分からんけど。

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2019年8月25日 (日)

「キム・ジヨン」読書会シーン放送

今朝6時過ぎ、たまたま早く目が覚めて、何となくテレビをつけると「キム・ジヨン」の話をやっていたので、そのまま眺めていた。(NHK「目撃!にっぽん」、「キム・ジヨンと女性たち~韓国小説からの問いかけ~」)
すると、名古屋での『82年生まれ、キム・ジヨン』読書会のシーンが現れた。
ああ、あれだ。猫町倶楽部の読書会。自分も参加した。場所は藤が丘の喫茶店で、確かに取材が入っていた。4ヵ月くらい前だ。いつやるか分からない番組を、こうして目にするなんてホントに偶然だなあ。
とりあえず番組の中では、読書会に参加したと思われる男性が、姉の進学と自分の進学に親が差を付けていたことに気付いたと語っていた。

自分は、あの本は女性の意見も聞いてみないと分からない気がして読書会に参加してみたのだが、正直それ程得るところはなかった。結局、みんな自分に引き寄せて、いわゆる「あるある」を語って終わり。自分の入ったグループはそんな感じだった。はあ。

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2019年7月27日 (土)

昔の都立高校生の「ダルい」青春

人生の諸問題 五十路越え』(日経BP発行)は、コラムニスト小田嶋隆とCMプランナー岡康道の対談本。両氏は都立小石川高校の同級生とのことで、ほぼ同世代の都立高校出身者である自分が全面的に同感したのは以下の部分。

小田嶋:物の言い方のマナーみたいなところで、すごく積極的だったり、「やるぜっ」といった言い方だったりは、都立の人間ってしないのよ。「だったら、どうする~?」「じゃあ、一応やる~?」みたいな、そういうちょっとダルい感じのノリがわれわれなのよ。いちいちダルがるのが俺たちなの。

岡:僕らの高校時代は、「ダルい」ということが、生活のトーンでしたからね。価値観として。

・・・分かるなあ~これ。あの頃、「かったるい」という言い方もしてたっけ。両氏は第4学区で、自分は第6学区なんだけど、そこに特に気分の違いがあるわけでもなく、70年代の都立校生は総じてこんな感じだったと思われる。で、本の中ではさらに、そんな都立校生が早稲田大学に入って、田舎から青雲の志を抱いて出てきた元気な若者に遭遇して引いちゃう、みたいな話が語られていて、それもさもありなんと感じられる。

別な話になるけど、福山雅治が東京に出てきた時に「ナメられちゃいけねえ」と思った、と本人が語るのを何かで聞いた覚えがある。東京出身者は良くも悪くも、地方出身者の「気負い」とは無縁なのだよなあ。

とにかく、昔の都立高校生は「ダルい」青春を送っておりました。今は違うんだろうな。

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2019年7月23日 (火)

新幹線の英語アナウンス、微妙

本日発信の日経新聞電子版記事「東海道新幹線、肉声の英語放送に踏み切ったワケ」からメモする。

JR東海が東海道新幹線の車内で肉声の英語アナウンスを始めてから、半年が過ぎた。日本の大動脈と言われる東海道新幹線は外国人客も多く利用する「日本の顔」だ。2018年12月、それまでの自動音声から、車掌の肉声による到着駅と出口方向の英語アナウンスに切り替えた。

当初は乗務員らの反発もあった。JR東日本やJR西日本をはじめ、他の鉄道会社では英語の案内は自動音声が一般的だ。JR東海があえて肉声に切り替えたのは、自動音声では対応できない細かなサービスを実現するためだ。

利用者の反応は賛否分かれる。外国人観光客からは「好感が持てる」「やっと日本で英語が通じるようになってきた」といった意見がある。一方で「聞き取りづらい」「不快だ」といった厳しい声も届く。JR東海は今後、英語研修で発音や会話の強化を目指すという。

・・・新幹線に乗っていて車掌の英語アナウンスが聞こえてくると、大抵いかにも日本人の話すカタカナ英語なので、思わず身悶えしてしまうのはワタシだけ? 確かに英会話は訓練というか、「身体で覚える」ところもあるので、肉声アナウンスがダメとは言わないが、発音が悪いとかえって通じないんじゃないかと余計な心配をしてしまう。

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2019年7月15日 (月)

とりあえずの結論

とりあえず結論を出しておこうと思った。

人生の目的は、昨日と違う自分になること。

幸せとは、誰かと何かを共有すること。

今日は初めてあの店でランチを食べた、というのでも十分昨日と違う自分だ。昨日と違う自分になる一番手っ取り早い方法は、本を読むことだ。この程度の目標設定にしておけば、ハードルは低いかなと。

誰かと何かを共有するのは、独り者の自分には結構ハードル高いかも知れないけど、とにかく自分がそう思える時間があれば良いということにしよう。

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