映画「ちいかわ」を観た
親子連れで満員の夏休みの映画館で見終わった子どもが泣いていた。「どうして?」「どうなったの?」(8/30付日経新聞コラム「春秋」)
・・・何かと話題の「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」。夏休みも終わり、子どもたちの姿は目立たなくなった映画館に足を運んで、小生も拝見した。
基本的には、「ちいかわ」の仲間みんなで力を合わせて怪物セイレーンを撃退するお話。怪物と言っても見た目は十分ゆるいのだが、ちいかわと仲間たちが襲われる場面は結構ハラハラドキドキする。しかし何しろ当方の予備知識は殆どゼロだから、可愛いキャラクターたちの仕事が「討伐」ってどゆこと?「草むしり検定」とか何それ?みたいな感じもあったけど。(苦笑)
主要キャラクター以外のその他大勢は、みんな二頭身ノッペラボーで声は出すけど言葉はしゃべらないし、ちょっと「手抜き」っぽい。(苦笑)
で、観た人がいろいろ考えさせられるという事態は、人魚を食べると永遠に生きられる、という設定から発しているわけだけど、これはちょっと設定のやりすぎの感がある。せめて人魚の鱗が万能薬になる、くらいにしておけば、殺して食べる(煮付けにするのは笑ってしまうけど)とか怖い話にならなかったのではないか。何しろ人魚殺しの犯人である島民二人も、ノッペラボーなので感情移入しにくいし(苦笑)。とはいえ、逆に島民をはっきりキャラ化したら、そちらの存在感が大きくなって、基本的に怪物退治というお話のバランスが崩れるだろうし。
それにしてもエンドロールが終わった後、本当に最後のエンドシーン、海面に再び現れるセイレーンの後姿を観て、ああなるほど、これでいろいろ世の中に波紋が広がっているのかと納得した。日経コラムにある子どもたちは、最後に島民の取った行動の理由(どうして)や、結局セイレーンは次に何をするのか(どうなったのか)が、分からなくて不安になり涙を流したのだと推測する。心優しく感じやすい子どもたちに幸いあれ。
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