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2026年9月25日 (金)

「男系男子」は金科玉条?

「文藝春秋」10月号は、継体天皇を研究する日本史学者二人(水谷千秋、河内春人)の対談記事を掲載。以下にメモする。

水谷:継体天皇への注目は皇室典範改正の影響です。しかし、現行の皇室典範が皇位継承資格を「皇統に属する男系の男子たる皇族」に限定しているのを、古来の伝統によるものと勘違いしている政治家が多いですね。

河内:男系男子の明文化は、明治22年制定の旧皇室典範が最初です。古代から続く伝統ではありませんよね。

水谷:女帝は推古天皇以後、8人10代も実在します。ただ、女系の皇位継承がなかったのは事実です。しかし女系の血統が軽視されていたとは言えない。大名家でも商家でも、娘婿や養子を迎えて、「家」をつないできました。天皇家だけ、父から息子への男系血統で規定するのは無理があります。

河内:血がつながっていなくても、跡継ぎがいれば家は続いた。男系男子にこだわる考え方は、日本における系譜継承の歴史から見ても、かなり特殊ですね。

水谷:自民党の小林鷹之政調会長が「皇位の男系継承は、2600年以上にわたって先人が守り抜いてきた皇室の伝統」と発言しました。背景にあるのは、「神武以来例外なし」という歴史観です。しかし、それは神話であって、歴史学の議論ですらありません。

河内:伝説として神武天皇を初代とすることと、2600年以上の男系世襲を歴史的事実とするのは別の話です。

・・・男系はともかく、男子に拘るべき理由は見当たらない。かつての大元帥陛下=男、というマッチョイズムの現れとしか思えない。男系にしても、どうしても維持するなら側室制度の復活しかないけど、もちろん不可。何だかんだで「男系男子」は無理筋なのに、「男系男子は皇室の伝統」と高らかに謳う超高学歴の政治家を見ると、この人大丈夫か?という感じしかない。

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