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2026年6月28日 (日)

映画「カミング・ホーム」

どっかの映画館で予告編を見た「カミング・ホーム」。主人公は一人暮らしの高齢者男性。自分も前期高齢者なので何となく興味を覚えたし、その主人公の家の裏庭にいわゆるUFO、空飛ぶ円盤が墜落して平穏な生活が一変する、ような話であるのも、割と気楽に見に行ける感じだなと思っていた。のだが、いつのまにか公開から3ヵ月過ぎて、先日ようやく観ました(下高井戸シネマ)。

観て驚いたのが、ガチで宇宙人出てくる。そして高齢者三人(主人公と隣人女性二人)とマジで交流してる。これはそういう映画だったのか(笑)。

交流といっても、小さなヒト型のエイリアンは何もしゃべらない。スライスしたリンゴばかり食べてる(笑)。人の話を何でもじっと聞いてくれるエイリアンに、女性たちは自分のことを語り続けて嬉しそうだ(笑)。女性の一人は、エイリアンにジュールズ(この映画の原題は「Jules」)という名前を付ける。もう一人は違う名前で呼ぶ(笑)。

主人公たちは、ジュールズが円盤を修理して飛ばすのに、死んだ猫が7匹必要(どういう設定なんだ 笑)であることを理解して、手助けを始めるのだが・・・。というストーリー。

こういう話というのは、三人の少年少女が、大人たちには秘密にして、宇宙人が無事UFOを修理して宇宙に帰るのを見届ける、というのがオーソドックスな設定だと思うんだけど(苦笑)、何しろ主要人物が高齢者なものだから、彼らの人生経験をいくばくか反映した哀愁とほろ苦さの感じられるファンタジーになっている・・・のが妙な味わい。意外と佳作な感じがした。

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2026年6月21日 (日)

「トークン資本経営」

マイクロソフトのナデラCEOがAI時代の経営論をXに投稿。本日付日経新聞記事(「トークン資本経営」に反響)からメモする。

(ナデラ氏の)主張の要諦は「AIを使うほど、人も組織も進化する循環づくり」にある。企業はAIを使う際に、自社の業務の進め方や専門性のある暗黙知を組み込むべきだと主張した。

ナデラ氏は、個別の業務や職務はAIによる自動化で代替できても、組織の価値の根幹である学習プロセスは外任せにできないと指摘する。そこで持ち出した新たな概念が「トークン資本」だ。AIの利用を自社の価値創造につなげるための「資本」と位置づける。人材をコストではなく成長に必要な資本と捉える「人的資本」と両輪をなす。

トークンとはAIの使用量を示す単位だ。人を雇って給与を払うのと同様、複雑な作業をAIに任せると、トークン消費が増えて利用コストがかさむ。ナデラ氏は自社が使うトークンを、コストと捉えるのでなく成長の基盤とするよう、発想の転換を唱える。トークン資本の一例は、ベテラン社員の暗黙知を学ばせたAIエージェントの活用だ。AIの開発企業が提供できるものではなく、自社固有のデータをAIに与えてこそ価値が高まり成長につながるとの考えだ。

ナデラ氏はトークン資本を基に、AIを使うほど社員の学びも加速することの重要性を訴える。AIと人材の間の好循環をつくれるかどうかが、企業間の差を生むと主張した。

AI活用の本丸はモデル単体の性能向上から、AIを組み込んだシステムをどう使いこなすかに移っている。ナデラ氏の提言は、AI企業の技術発表に振り回されずに自社の土台を固めようという呼びかけでもある。

・・・結局、AIを使って使って使いまくって欲しい、ということかな(苦笑)。思うに、AIをうまく使うためには、AIから「いい質問ですねえ~」と言われるくらい?「質問力」を磨く必要があるような気がする。膨大なAIデータから有用な答えを引き出すためには、ポイントを突いた質問をする能力を高めることが大事だと思う。

ところでエージェントと聞くと、どうしても映画「マトリックス」のエージェント・スミスを思い出しちゃうんですけど。(苦笑)

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2026年6月19日 (金)

日経平均7万円台の驚愕

本日の日経平均株価は7日続伸、終値は7万1250円と5日連続で史上最高値を更新した。週間の上げ幅も5230円と過去最大。週間だよ、月間じゃなくて。もう、ただただ驚くばかりの一週間だった。

株価7万円台は、去年のトランプ関税時の安値から倍以上、今年のイラン攻撃時の安値からも4割以上高い水準。遡れば、バブル高値の3万8915円(89.12.29)からリーマンショック後の安値7054円(09.3.10)までの下げ幅は3万861円。これを7054円から倍返した7万776円の水準は長期的な目途と思われたのだが、これを既に前日に上回ったのだから、恐れ入るばかりだ。株価水準もさることながら、上昇スピードも急激。4万円台から5万円台が1年7ヵ月、5万円台から6万円台が半年、そして6万円台から7万円台がわずか2ヵ月と、大台換わりの日数が短くなっているのは驚きを通り越して、唖然とするばかりだ。「青天井」になってしまった相場を見ると、バブル高値からリーマンショックを経て、バブル高値更新までの30年余りの株価低迷は一体何だったのかいな、とボヤきたくもなる。

相場に天井は必ずあるはずなのだが、今のところ下げトレンドに転じる気配は見えない。戦争による下げがあっても、思ったり短期間で新高値に切り返したのだから、相場は恐ろしく強いとしか言いようがない。大幅下落のきっかけとしては、AI企業の業績見通しへの疑いが生まれるか、長期金利が急上昇するか、というくらいしか思いつかない。

宮田直彦さんのエリオット波動レポートを見ているのだが、とにかく今は相場上昇の最終局面で、いったん下落に転じれば年末か来年3月まで、高値から38~50%下げる、という基本的な見方は変えていない。のではあるが、現時点ではホンマかいな?である。今の相場を見ていると、株価水準そのものが大きく居所を変えてしまったので、過去のパターン分析から将来を予測するチャートは有効ではなくなったのか?という感じもしてくる。もしかして、「株はずっと上がるもの」(広木隆さんの最新刊の書名)になったのかもしれない・・・と思える、しかしその時が天井なのか(苦笑)。ホントに、もうはまだなり、まだはもうなり、だなあ。

いずれにしても、年末の株価はどうなっているか、今から楽しみというか怖いというか。

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2026年6月 8日 (月)

文久三年、姉小路公知の暗殺

泰三子(やすみこ)の幕末マンガ『だんドーン』の単行本が出ると読んでいる。先月出た最新第11巻は、文久三年八月十八日の政変を描き、新選組と徳川慶喜も登場。それ以上に印象的なのが、政変の3ヵ月前に起きた尊王攘夷派の公家、姉小路公知(あねがこうじきんとも)の暗殺事件。マンガの中で「世に言う朔平門外の変」と説明されるが、正直知らなかった(苦笑)。で、どういう事件か。別の本の説明からメモする。

姉小路公知は、朝廷の尊王攘夷活動の中心的存在であった。彼は賊から襲撃を受けながら、敵の刀を奪い、自邸まで戻ったものの、被った傷は深く命を落としてしまう。その後の調べにより、この刀は「人斬り新兵衛」こと薩摩藩士田中新兵衛のものとわかったが、捕縛された田中は、刀は自分のものであるとは認めたものの、暗殺事件への関与は認めないまま自害して果ててしまった。この事件をきっかけに、薩摩藩は御所の警護の役を解任されてしまう。尊王攘夷派が勢力を高めているさなかに何故、姉小路公知は暗殺されたのか。勢いづいた尊王攘夷派が公武合体派の薩摩藩を陥れた陰謀説、姉小路公知が尊王攘夷から開国へと方針を切り替えたため天誅として処罰されたという説、また、真に薩摩藩が尊王攘夷派のこれ以上の台頭を抑えるために暗殺を起こしたという説など、さまざまな理由が取沙汰されたが、肝心の容疑者田中新兵衛が多くを語らず自害してしまったがために真相は不明のままとなってしまった。(『読む年表 幕末暦』じっぴコンパクト新書、2010年)

・・・マンガでは、姉小路公知の思想転換を想定しながら、田中新兵衛の心理と行動も描き出す。幕末は、こういう謎の暗殺事件が頻発するから、いやーな感じがして好きになれない時代だな。『だんドーン』は「幕末コメディ」と銘打ってはいるのだが、全然シリアスなマンガという印象で、それは描いている幕末という時代のせいでもあるように思う。しかしマンガ家さんは恐ろしく勉強してるし、そこからまたストーリー作って画を描くというのは驚異的な才能だ。とにかく、『だんドーン』は勉強になります。最近の大河ドラマよりも、歴史を学べる感じがします。

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2026年6月 7日 (日)

「老衰死」判断は妥当なのか

最近、佐藤愛子(作家)が102歳で、大野雄二(音楽家)が84歳で死去したが、死因は両者とも老衰と伝えられて「ん?」となった。102歳はともかく、84歳の老衰死は少々若いような。もともと老衰というのは個人差があるものなのかも知れないが、ちょっと違和感があった。「老衰死」について、法医学者の高木徹也氏の著作『私たちはなぜ死ぬのか』からメモする。

これまで日本人の死因のトップ3は長らく「悪性新生物(腫瘍)」「心疾患」「脳血管疾患」でした。ところが2018年に「老衰」が初めて脳血管疾患を抜いて3位に躍り出ます。では、そもそも老衰とは何なのでしょうか。老衰とは、医学的には「加齢に基づく全身機能障害」を指し、死因として死亡診断書にも書いてよいことになっています。

しかし、老衰は、亡くなった原因が加齢以外で証明できない場合につける死因です。死因を解明する法医学者として言わせてもらえば、高齢者だからといって死因を追究せず、安易に老衰としてはいけません。

近年、私が解剖する80代以上の高齢者のご遺体に多い死因は「肺性心」です。肺性心とは、肺の機能低下や肺の病気が原因となって、二次的に心臓に負担がかかることで起こる心不全で、高齢者特有の病気です。解剖してみると、急性心不全と肺疾患の所見が認められます。ところが、意外と死因を肺性心にしている死亡診断書はあまり見かけません。また、高齢の方は動脈硬化が進行している場合が多いので、脳梗塞や脳出血、虚血性心疾患が本来の死因であるケースも多いのではないかと考えています。

このように、私が解剖の現場でみた高齢者のご遺体に限っても、明らかな所見があり、死因が特定の病気であると判断できるケースがほとんどです。臨床の現場でも、老衰以外の病気が原因で亡くなっているケースが圧倒的に多いと考えるのが自然ではないでしょうか。

にもかかわらず、日本人の死因3位が老衰となっているのです。これは、全国の臨床現場の医師が、亡くなった高齢者に安易に老衰という死因をつけているからと考えて間違いないでしょう。死者数が増加傾向にあるいまだからこそ、解剖数を増やして高齢者にも正確な死因をつけることが重要だと私は考えています。

・・・ということで、死因追及の不徹底から、高齢者の「老衰死」が増加している可能性があるのだな。実際に、純然たる老衰死に至る高齢者は、思うほど多くはないのかもしれない。

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2026年6月 4日 (木)

霞城公園(山形城跡)

先日、霞城公園(かじょうこうえん、山形城跡)を訪れた。JR山形駅から程近いところにある。

城の原型を築いたのは、戦国武将の最上義光(「よしあき」って読むのだな)。江戸時代初期に最上氏が改易された後、鳥居氏が石垣等の大改修を行った。現在、公園になっているのは、城の本丸、二の丸部分。市の整備計画に基づき、城内の構築物の復元が進められている。下の写真は、復元された二ノ丸東大手門。

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二ノ丸東大手門を潜り抜けたところにある最上義光像。

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復元された本丸一文字門。

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城跡公園をぶらぶらした後、二ノ丸東大手門の近くにある最上義光歴史館に行く。展示を見て、資料パンフレットなども買う。資料を見ると、現在は公園の外側にある市街地のかなり広い部分が、最上時代は城の三ノ丸になっていて、その大部分は武家地だったという。平城だからできたことかもしれないが、山形城は三ノ丸が広大に作られているのが特徴的で、ふつうは城の外にある城下町まで堀で囲んでいる感じ。現在は、三ノ丸の土塁跡が市街地の所々に残されている。

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