株相場、90年と26年の類似
日経新聞電子版本日発信記事(日経平均の3月下落幅7786円と過去最大)から、以下にメモする。
日本株の3月の下落幅は35年ぶりに過去最大を更新した。31日の日経平均株価の終値は5万1063円となり、2月末からの下落幅は7786円(13%)となった。急落を招いたのは、海上輸送の要衝であるホルムズ海峡の事実上の封鎖だ。米原油先物価格は節目の1バレル100ドル台まで急騰。原油の大半を中東地域から輸入する日本にとってインパクトは大きく、悲観的な見方が一気に広がった。
それまで下げが最大だったのは1990年8月(5057円)。バブル崩壊の悪影響があるなか、イラクによるクウェート侵攻で原油価格が高騰したことが響いた。それに次ぐのが翌月の90年9月(4994円)で、歴代の上位3つが全て中東関連となっている。
下落率で見ても歴史的で、3月は13%安とリーマン・ショックに見舞われた2008年10月(24%)以来となった。
・・・1990年も2026年も午年。相場は「尻下がり」の年とも言われるが、ここまで90年と26年の出来事は妙に重なる。まず同じ2月に衆院総選挙実施。ただ選挙後の相場の反応は違った。既に前年末の史上最高値から相場下落が始まっていた90年は、自民党勝利でも流れを押し止められなかった。これに対して、26年は自民党大勝から株価は史上最高値まで上昇。次は中東の大規模紛争勃発。90年は総選挙から半年後の8月、イラクのクウェート侵攻に始まるペルシャ湾岸の危機。26年は、総選挙からひと月も経たないうちに始まったアメリカとイスラエルのイラン攻撃。どちらも相場の急落を招き、記録的な下落幅に。このほかマクロ環境では、金利の引き上げ局面にあるのも似ている。ただし90年の三重野日銀は金利をガンガン引き上げたのに対し、26年の植田日銀は一歩一歩慎重に進めているが。
出来事が類似しているとはいえ、90年の株価下落はいわゆるバブル崩壊相場だったのに対して、26年は株価の割高感、過大な期待の修正というところだろう。ゆえに、どちらも史上最高値を付けた直後の大幅下落ではあるが、26年の相場下落の影響は長引かないのではないか。90年は年初の約3万9000円から、10月初めのザラバ2万円割れ、高値のほぼ半値水準を見て、相場の下落はいったん止まったものの、その後株価は長期低迷した。26年の現時点は、とりあえず心理的節目の5万円割れを見れば、株価の値幅調整は終了すると期待したい。
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