駆逐艦「雪風」の敢闘
先日、『文藝春秋 日本軍艦戦記』(1970年11月刊行)の復刻版が発行されたが、その中に、駆逐艦「雪風」の艦長4人(3代から6代まで)の座談会記事があり、面白く読んだ。「雪風」は、太平洋戦争の4年間を最後まで戦い抜いた船であり、「武運艦」の誉れも高い。
さらに雑誌『歴史群像』最新8月号にも「駆逐艦『雪風』の生涯」の記事があり、『日本軍艦戦記』の艦長座談会と合わせて読むと、一層興味深い。特に五代艦長の寺内正道氏は、『歴史群像』記事で「豪放磊落な人柄が多くの逸話を残している」と紹介されており、『日本軍艦戦記』の座談会記事からも、その人柄の一端が窺えるのだが、その豪傑ぶりは痛快ですらある。寺内氏は1943年12月から45年5月まで艦長を務め、戦艦武蔵が沈んだレイテ海戦や、戦艦大和の沖縄特攻作戦などを戦い抜いた。この間、日本近海で護衛した空母信濃(大和型戦艦3番艦の改造)の沈没も目撃している。
さらにさらに、来月8月15日には映画『雪風 YUKIKAZE』が公開される予定で、戦後80年の今年、ちょっとした「雪風」ブームが起きる・・・ことはないだろうな、やっぱり。(苦笑)
艦長たちの座談会記事を読んで思ったのは、最前線で戦った人たちの話も貴重だなと。一般庶民の話だと悲惨一色で、戦争は絶対やってはいけないという、分かり切った結論になる。それに比べると、軍人さんの話からは例えば常日頃の訓練が大事だとか、むしろ平和の世にも通じる、人と組織に関する何かしらの教訓も引き出せる感じがする。
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