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2025年6月24日 (火)

少数与党政権の「弱み」は「強み」

日経新聞電子版本日付発信記事(石破政権、頼みは「少数与党の逆説」)から、以下にメモする。

22日に閉幕した通常国会で、石破政権は衆院の過半数を持たない少数与党として何度も綱渡りを迫られた。約9カ月前の発足時に「短命に終わる」との見方もあったが、唯一の強みといえるのが「少数与党だからこそ安定性が生まれる」という逆説(パラドックス)の存在だ。

パラドックスのポイントは2つ。ひとつ目は野党に、ふたつ目は与党に働く力学として作用した。

まず少数与党下の国会では、野党が個別政策で存在感を示せるチャンスが到来した。通常国会は立憲民主党と日本維新の会、国民民主党の野党3党が与党との政策協議の進展を競い合う構図になった。

ここに最初の逆説がある。野党3党の競合が、当の野党の分断を通じ、少数与党すなわち石破政権に有利に働いたのだ。
与党が野党に秋波を送り、野党の中に遠心力が働く。野党がまとまらないと、参院選や衆院選での野党の候補者一本化は難しい。選挙準備が整わず、野党連合による政権構想も描けない。
終盤国会で立民が不信任案提出を見送ったのは「衆参同日選になったら勝てる保証はない」との判断にほかならない。

パラドックスのふたつ目は、自民党内の事情に起因する。少数与党だからこそ党内の「石破降ろし」の機運を封じられた。
少数与党の場合、石破氏に代わる新しい自民党総裁を選んだとしても、国会で首相指名選挙をして自民党から選ばれる保証はない。野党がまとまれば野党党首が首相になれるからだ。首相への批判は出ても、退陣要求は広がらなかった理由がここにある。

首相は衆院解散を見送ったので、参院選の結果にかかわらず衆院で自公が過半数割れの状況は変わらない。全体として不安定な構図は残る。「不安定の安定」の命題は日本政治の「新常態」になるのだろうか。

・・・少数与党内閣は、野党にとって自分たちの政策の一部を実現してくれる有難い政権。野党が結束すれば数の力で、いつでも倒閣できるから、慌てる必要はない。結果、少数与党内閣は、野党から大事にしてもらえる。(笑)

少数与党内閣の首相をやりたい人はいないだろう。だから、与党内から「降ろし」の動きも出てこない。結果、与党もだらだら政権に付き合ってくれる。(笑)

選挙に勝てる確信があれば、野党は内閣不信任案を提出したんだろうが、結局タイミングが合わなかった。そういう意味では、選挙に勝てるタイミングを選べる首相は有利だ。支持率の低い政権が意外と長持ちする可能性も出てきた。それが日本にとって良いのか悪いのか、よく分からないが。(苦笑)

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