国連、オワコンでも続く、かな。
国連で働いていたことのある谷本真由美氏は、国連のやっていることは町内会の寄り合いとそう変わらない、という。『世界のニュースを日本人は何も知らないBEST版』(ワニブックスPLUS新書)からメモする。
国連は「世界政府」ではなく、「戦争をもう起こさないための集まり」です。つまり、第二次世界大戦で勝った国と負けた国が、「もうケンカやめようね」と話し合うための会議。
もともと国連会議には、「ドイツと日本のような国がふたたびおかしなことをしないように、みんなで監視してやるわ」という目的がありました。ところが戦争が終わると、ドイツと日本はあっさり商売に目覚めて大人しくなり、一方、なんとなくキナ臭かったソ連と中国は冷戦に突入したまま膠着。結局、国連は、あんまり仕事がなくなっちゃったわけです。
そこで国連は方向転換。開発援助や各種調査、郵便番号や電話番号の表示ルール、魚の捕獲量の取り決めなど、「こまごまとしたやることリスト」を増やして、だんだん巨大な組織になっていきました。
とはいえ、国連はあくまで〝寄り合い〟です。いくら取り決めをしても強制力はありません。実際には、アメリカや中国のような〝ジャイアン枠〟が好き放題やっていて、「え、これって寄り合いの意味ある?」と疑問に思う人がいても不思議ではありません。第二次世界大戦が終わって、もう80年。「そろそろ別の仕組みにしてもいいんじゃないか」という声もチラホラ。
でも、ほんとに解散したら、国連で働いている人たちがみんな失業してしまいます。そう考えると、やめるにやめられない。案外、そういう理由で続いているのかもしれません。
・・・第二次世界大戦でドイツも日本も、国が一度滅ぶところまでいった。ここまで完敗したら、もう戦争する気は出ない。むしろ、戦勝国であるロシア(=旧ソ連)が戦争をおっぱじめたわけだから、国連の当初のコンセプトは破綻している、つまり国連は「オワコン」になったわけだ。
谷本さんによれば、町内会の寄り合いも、国連も、「みんな本当はやめたい」のは同じとのこと。町内会は「やめたい」と思いつつ続いていくものだとしたら、国連もオワコンでも続いていく、のかな。
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