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2025年5月26日 (月)

コンサル就職人気と「成長」志向

今どきの就活で、東大生が目指すのは官僚ではなく、コンサルティング会社だという。なんでまたと思うわけだが、就活生の成長志向に、コンサルという職種が良い感じでハマるらしい。以下に『東大生はなぜコンサルを目指すのか』(レジ―著、集英社新書)からメモする。

成長したいと叫ぶビジネスパーソンは常に何かに追い立てられている。ポジティブな気持ちで成長を望んでいるというよりは、「成長を目指さないとやばいのでは?」という漠然とした不安にとらわれている。

結局、「成長したい」の裏側にあるのは「安定したい」なのである。かつては大企業に新卒で入るのが間違いのない安定だった。しかし、今はポータブルスキルとともに働く場所を変えながら、どこからも求められる人材として働けるようになることこそ安定に他ならない。終身雇用の時代はいつしか「終身成長」の時代に変わっている。

ポータブルスキル。直訳すると、持ち運べる技能。厚労省によるとポータブルスキルの要素は「仕事のし方(対課題)」と「人との関わり方(対人)」に大別される9つの要素からなる。これがあれば大丈夫、というお守り的なスキルを多くのビジネスパーソンが身につけたいと願っているのだ。

ここで浮上してくるのが、「コンサル」である。スキルとお金を得ることができて、かつ時代のトレンドに乗っている仕事。この業界が就活において人気になっている。

成長を目指すビジネスパーソンが陥りがちなのは、「キャリアは計画的に作れる」という強い思い込みである。主に学生時代の経験や視野をもとに考え出した「キャリアパス」は、世の中や自分のことをどこまでわかったうえでのものなのだろうか。

「優秀な人材」としてスキルと年収を高めるのは、あくまでもビジネスパーソンの成長における一つの側面に過ぎない。そもそも、人の数だけ成長のイメージがあってしかるべきだ。

余暇人として自分にとっての大事な趣味を突きつめることも、家庭人として自分の身近な人のために時間を使うことも、本来は立派な成長のはずである。昨今の成長にまつわる話は「人間として」ではなく「労働者として」の議論に偏りすぎている。ポータブルスキルを求めるだけでなく、労働者とは異なる役割から自分のあり方を見つけるのも成長なのではないか。

・・・東大生のコンサル志向というのは、今どきのキャリア意識の象徴であると見ていいんだろうな。とにかく比較的短期間で一定水準以上のスキルを身につけて自分の市場価値を高められる、それが就活生の考える理想の仕事なのだろう。まあ若い人が自分の急成長目指して焦る気持ちも分かるし、確かにコンサルというのはカッコいい仕事でもあるのだろうが、職業人生の始まりがコンサルというのは「頭でっかち」になるだけのような気もする・・・コンサルにはコンサルの泥臭さがあるのかな。よう知らんけど。

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