初心者向け哲学本
昨夜のBSテレ東番組「あの本読みました?」で紹介されていた「人生を楽にしてくれる哲学の本」、初心者におすすめは以下の10冊。
1.『超訳ニーチェの言葉』(白取春彦・訳)
2.『ソフィーの世界』(ヨースタイン・ゴルデル・著)
3.『大河の一滴』(五木寛之・著)
4.『現代思想入門』(千葉雅也・著)
5.『反哲学入門』(木田元・著)
6.『荘子 内篇』(ちくま学芸文庫)
7.『反応しない練習』(草薙龍瞬・著)
8.『ゼロから始めるジャック・ラカン』(片岡一竹・著)
9.『哲学史入門(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)』(NHK出版新書)
10.『禅とジブリ』(鈴木敏夫・著)
・・・うーん、超訳ニーチェですか~。これは哲学の本というより、名言集という感じかな。元気が出る言葉を集めました、みたいな。ソフィーの本が出たのは、もう30年も前か。最近、コミック版が出ていて、そっちには目を通したが(苦笑)。まあ哲学史の本は、ふつうに大学の一般教養で使うテキストをおとなしく読んでおくというものではないか、分かっても分からなくても。という感じがする。五木さんの本は、生き方指南書みたいなものか。これが一番「人生を楽にしてくれる」感じかな。『現代思想入門』は、番組にも出演してた千葉雅也先生の本。現代思想(といっても70年代~80年代の思想)を素晴らしく手際よく整理したというか、かつての浅田彰『構造と力』と比べても、とてもこなれた内容の本になっている。『反哲学入門』になると、入門書というより、ある程度哲学史に自分の見通しができた後で読むと、発見があるというか感心できる本ではなかろうか。荘子はよく分からない(苦笑)。『反応しない練習』が取り扱うのはブッダの思想らしいので、これもよく分からない(苦笑)。ラカンも当然分からない(苦笑)。哲学史入門全3巻は、古代から現代まで第一線級の研究者のインタビューで構成されているので、読みやすいとはいえる。禅は分からないし、ジブリは自分にはよけい分からない(苦笑)。
とりあえず、西洋哲学史ということで言うと、個人的にはやっぱりキリスト教の思考の構えが強いなと思っていて、自分がある本で読んだのは、古代哲学は非キリスト教哲学、中世哲学はキリスト教哲学、近代哲学は脱キリスト教哲学、現代哲学は反キリスト教哲学と性格づけたもので、これは印象に残っている。結局西洋哲学は、プラトン哲学とキリスト教を混ぜ合わせて展開してきたものであり、ニーチェがそれを破壊した。加えて、ハイデガーも西洋哲学の伝統とは異なる思考を追究した、というのが木田先生的「反哲学」の見立てであろう。
| 固定リンク | 0
