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2025年1月22日 (水)

ふりがなをルビと呼ぶのはなぜ?

先日のNHK「チコちゃんに叱られる!」で、ふりがなを「ルビ」と呼ぶのはなぜなのか、という話をやっていて、興味深かった。大体以下のようなことです。

まず結論的には、ルビは宝石のルビーから来ている呼び名。ではなぜルビーなのかというと、そこはいろいろ歴史がある、という話になっていく。

1450年頃、ドイツで活版印刷技術が発明される。16世紀末には日本にも技術が伝わるのだが、アルファベット26文字の活字を作ればよいヨーロッパと違って、ひらがなや漢字など文字の種類が多い日本では定着しなかった。

明治になると、アメリカ人技術者ウィリアム・ガンブルに学んだ本木昌造が活版印刷の会社を設立。最初の主な印刷物は新聞だった。しかし明治20年時点で、日本人の識字率は48%程度。そこで、新聞の全ての漢字にふりがなを付けた「小新聞」(こしんぶん)が発行された。活字のサイズは「初号」(≒42ポイント)、「1号」(同27.5ポイント)、以下「2号」(同21ポイント)から「8号」(同4ポイント)まで合計9種類あり、新聞のふりがなは「7号」(同5.25ポイント)が使われた。この7号は、アメリカでは「ルビー」と呼ばれるサイズだった。

中世のヨーロッパで生まれた活版印刷は、当初、宗教書を大量に作るため利用された。アメリカでも、活字のサイズに宗教書由来の名前が付けられていた。20ポイントは「パラゴン」(典範)、12ポイントは「パイカ」(典式規則書)、8ポイントは「ブレビア」(聖務日課書)という具合。そして8ポイントより小さくなると、6ポイントはエメラルド、5.5ポイントはルビー、4.5ポイントはダイヤモンドと、宝石の名前が付けられていた。その理由の詳細は不明だが、旧約聖書の中にもルビーなどの宝石が登場することもあり、「小さい」活字に宝石名が付けられたようである。

で、ルビーと7号はほぼ同じ大きさ。ふりがなに使う7号の活字を、アメリカ流にルビーと呼んだのが、いつしか、ふりがなそのものをルビと呼ぶようになった、というお話。

活字に宗教書由来の名前が付けられていた、ということに、活版印刷技術が中世ヨーロッパの発明なのだなぁと、改めて感じた。15世紀に発明された活版印刷は、16世紀の宗教改革の時代、旧教と新教の争いの中で互いの主張を展開する重要なツールとなる。「ルビ」という言葉の背後には、活字の長い歴史があるのだなぁと、つくづく感じる。

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