« 澤上流・資産づくりの投資(その1) | トップページ | 彼岸過ぎに咲く彼岸花 »

2024年9月28日 (土)

澤上流・資産づくりの投資(その2)

長期投資家の目指す「資産づくりの投資」で大事なことは、まずアセット・アロケーションの切り替え、そしてもう一つ、企業を応援する投資である。『大波乱相場、お金はこうして守れ!』(澤上篤人・著、SB新書)からメモする。

われわれ本格派の長期投資家は、暴落相場でも平気な顔して買える。「この会社は応援しなければ」といってね。「この会社と、この会社はなにがなんでも応援するぞ」という気持ちさえあれば、暴落相場を買える。みなが逃げたくなるような株安時に気合いを込めて買える。その結果として、大きな投資リターンが得られる。それが、本当の株式投資というものだ。

投資とは「将来を築いていくため、お金に働いてもらう」ことである。自分の夢や思いを託せるところがあれば、そちらの方向で自分のお金にも働いてもらうのだ。自分が思い描く将来への夢や思いに沿った方向で事業を展開している企業を応援すればいい。それも、強い意志をもって応援するのだ。それが、株式投資の本質である。毎日の生活を支えてくれている企業群の中で、10年先も30年先もずっと頑張ってもらいたい企業を、トコトン応援していく。それが、資産づくり投資の根幹をなす考え方である。「この企業とこの企業はトコトン応援するぞ」で、暴落相場の安値を買いに行く。まさに、投資の基本である、「安く買っておいて、高くなるのを待つ」のスタートが、ごく自然体でできてしまうではないか。

本格派の長期投資家は、株価全般の暴落時には断固たる応援買いに入る。いってみれば、本物の応援団である。経済情勢が明るくなってくるにつれて、株式市場にも活気が戻ってくる。儲けたい投資家たちが、ガツガツと買ってきた。まさに、「上がってきた株価を応援しよう」とする、にわか応援団の登場である。こちらとしては、「まあ、好きに高値を買ってもらおう。しばらく、彼らに応援を任せるとするか」で、どんどん売り上がっていく。われわれ長期投資家は、暴落相場の安値をたっぷりと買い仕込んだ。それを、儲けたい一般投資家たちが、後から高く買ってくれる。おかげで、こちらは大きな投資収益を確保できる。

応援買いの感覚は、これでわかっただろう。次に、大事になってくるのは、投資のリズムを守ることだ。それも、徹底的にマイペースで、だ。リズムの起点は、暴落を買いにいくこと。それも、さっさと買いにいくのだ。「マーケットにつかず、離れず」で、「安く買い、高く売る」自分のペースを絶対に崩さない。そうしているうちに、自分なりの投資リズムが身についてくる。

・・・澤上流「暴落待ち」の投資術。株の暴落時に株を買うのは誰でも怖いが、自分の応援したい企業があれば、信念を持って断固として株を買える。もっと単純に言えば、暴落時に誰でも知ってる企業の株を買っていくやり方でも、投資収益は十分に期待できる。

| |

« 澤上流・資産づくりの投資(その1) | トップページ | 彼岸過ぎに咲く彼岸花 »