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2024年6月27日 (木)

森永卓郎、山崎元を「追悼」

原発不明がんと闘うエコノミスト、森永卓郎が著作の中で、今年元日に食道がんで死去した経済評論家の山崎元を「追悼」している。『がん闘病日記 お金よりずっと大切なこと』の「あとがき」からメモする。

2024年の元日に亡くなった山崎元氏が、『経済評論家の父から息子への手紙』(Gakken)という書籍を出版した。山崎氏は私と大学の同窓生で、三和総研や獨協大学では同僚だったので、よく話をした。ただ、私は彼のことを「合理的経済人」だと思っていた。一流企業ばかり12回も転職を繰り返して、つねにより高い処遇を目指していると考えていたからだ。

ところが、書籍のなかで彼は息子に「金持ちを目指すのではなく、面白いと思える仕事を通じて、必要な程度のお金を稼ぐことができればそれでいい」と言っている。お金がたくさんあっても、幸せにはなれない。それよりずっと大切なことは自分が面白いと思える仕事を続けることだと言うのだ。

山崎元氏の12回の転職も、いまから考えると、その終盤では、彼の自由な活動を認めてくれる会社へと転職先が変化している。つまり、山崎氏は高報酬を求めて転職をしたのではなく、自由を求めて転職をしたのだ。

・・・高収入を求める「合理的経済人」であるかのように見えた山崎氏も、最終的には自由を求めていた。つまりは自分の同志であったと、森永氏は「追悼」しているように思う。そして森永氏自身も、今は自由を獲得しているようで、「お金を稼ぐことに気をとられずに、自由な論説を展開している」から「とても幸福だ」と、言い切っている。

森永氏と山崎氏、どちらも金融業界の有名人、年齢も自分と1~2歳しか違わない同世代であり、二人の闘病にはいやでも関心を持たざるを得ない。山崎氏がこの世を去った今、森永氏がどこまで踏ん張れるか、じっと見守るしかない。

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