エスカレーター歩かないで条例
10月1日から、名古屋市ではエスカレーターは立ち止まって利用を義務付ける条例が施行されている。本日付日経新聞記事からメモする。
エスカレーターに立ち止まって乗るよう義務づける条例が名古屋市で施行された。歩いて昇降する人のため、片側を空けるのが長らくの慣習。その中で転倒などの事故は増加傾向にある。
日本エレベーター協会が2018〜19年に実施した調査によると、エスカレーターの事故は全国で1550件起きた。10年前の調査に比べて3割増え、増加傾向にある。原因では歩きながら利用し転倒するなどの「乗り方不良」が51.9%で最も多かった。
事故防止のため、全国で初めて「歩行禁止」条例を設けたのが埼玉県だ。10月で施行から2年を迎えた。
アール医療専門職大の徳田克己教授(バリアフリー論)は大宮駅(さいたま市)で条例の効果を調査してきた。施行から3カ月が過ぎた22年1月、ある地点で歩行する人の比率は38%で、施行前の21年9月(60%)から22ポイント減った。だが施行1年を控えた22年9月は61%で施行前の水準に戻っていた。
徳田教授は「歩いて利用する行為は弱い立場にある人にとって障壁になり得ることなどを、自治体や事業者が丁寧に伝える必要がある」と話す。
文京学院大の新田都志子特任教授(消費者行動)は「両側立ちの方が全体の効率が高まり合理的だと伝われば、歩く人の行動変容が促されやすい」と指摘する。
・・・駅だけでなく、急ぐ必要のない商業施設のエスカレーターでも、片側空けで乗るための行列が出来ているのを見ると、何かヘンだなあと感じる。エスカレーターの片側空けの慣習が生まれたのは1990年代の前半の前半くらいだったか、テレビ各局がニュースで片側空けが国際ルールであると一斉に流してからだと記憶しているので、またネットも含めてニュースで呼びかけないと、なかなか両側立ちに戻らないかも。
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