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2023年8月14日 (月)

成田亨と金城哲夫

昨日13日付日経新聞別刷り(NIKKEI The STYLE)で、怪獣の話が特集されていた。タイトルは「怪獣の棲む国」。以下に内容の一部をメモする。

怪獣が愛され続けている理由の一つに、形態のユニークさ、多彩さがある。故・成田亨さんの手による初期ウルトラマンシリーズの怪獣のデザインは、近代アートとして改めて評価が高まっている。成田さんが育った青森市の青森県立美術館は、怪獣などのデザイン原画189点を所蔵する。

いまでは海外からも鑑賞者が訪れる。パブリック・コレクションになったことで異形や土俗といった様々な切り口で他の美術館からも借用依頼が相次ぎ、「美術家・成田亨」は全国に浸透しつつある。

初期ウルトラマンシリーズでは沖縄との関連も語られる。円谷プロダクションで企画部門の責任者を務め、メインライターでもあった故・金城哲夫さんは沖縄県南風原(はえばる)町の出身だった。

金城さんの脚本には正義が悪を退治する単純な勧善懲悪ではなく、怪獣が空や山に帰って行くような物語がある。弱者や異端者、倒される者への優しいまなざし。そこに、苦難の歴史を歩んできた沖縄の思いを重ねる指摘も多い。

仕事をしていた実家の書斎はいま「金城哲夫資料館」として公開されている。ハワイや香港など海外を含め、このウルトラの聖地を訪れる人は後を絶たない。

多くは60歳前後の初期ウルトラマン世代。「影響を受けました、と言って写真に手を合わせたり、涙を浮かべたりする人もいて・・・。ここに来る人たちに兄の偉大さを教えてもらっている」。弟の和夫さん(76)はそう話す。

・・・現在63歳の自分も、まさにウルトラマン「直撃」世代。昭和40年代前半、成田亨と金城哲夫、そして大伴昌司(少年マガジン「大図解」など)の三人が作り出したといえる怪獣ブーム。その熱狂の中に、僕たちはいた。今から思えば、ウルトラマン、その前作のウルトラQは、円谷英二のもとに芸術的才能溢れる人たちが集まり、寄ってたかって作り上げたもので、その内容は「子供向け」のレベルを遥かに超えて、日本の特撮テレビ映画の金字塔になった。そういう熱気と本気の溢れる作品に、子供の頃に出会った僕らは幸福だった。つくづく「怪獣の棲む国」、ニッポンの子供で本当に良かったと思う。

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