石油はまだまだ出る。らしい。
昔、そのうち石油はなくなるぞ、とか言われてた覚えがある。でも今も相変わらず石油は出ているなあ、とか思いつつ本日付日経新聞「ニュースな科学」の記事(「石油いずれ枯渇」どうなった)からメモする。
石油や天然ガスを「化石燃料」と呼ぶのは、大昔の動物や植物、プランクトンの死骸が地中深くの地層で分解され、圧力と高い温度の下で長い時間をかけてできたものと考えられているから。なかでも油田から得られるどろどろした液状のものが原油、気体の状態で存在するのが天然ガスだ。
石油のもとになる生物の死骸がとりこまれる「根源岩」、炭化水素が濃く集まった「貯留岩」、炭素水素が地表へ抜け出るのを防ぐ「帽岩」の3つの岩石がそろった場所を「炭化水素のトラップ」といい、化石燃料が存在するための条件とされている。
1990年代までは主に貯留岩にターゲットを絞り、石油や天然ガスを取り出してきた。今世紀に入ると、根源岩など従来は技術や経済的な問題で開発できなかったところを掘ることができるようになった。米国でのシェール革命もその一つ。
中南米など今まで手をつけなかった地域、海底など未開拓な場所も開発するようになった。国際エネレギー機関(IEA)によると、未開拓な場所に眠る石油の埋蔵量は現在確認されている量の推計4.7倍。技術革新が進めば需要を上回る供給量の確保はそう難しいわけでもなさそうだ。
・・・石油の可採年数(今の生産量で何年もつか)は50年。昔、「なくなる」って言ってた頃は30年だから、伸ばしてきているわけだ。開発技術の進歩も大したものだと思うが、あらためて地球資源の底知れぬ豊かさを感じる。地球って凄い。
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