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2015年2月 5日 (木)

バイト敬語は誤りでもないとか

日経新聞2/4付電子版記事(「よろしかったでしょうか」実は正しいバイト敬語)からメモする。

「よろしかったでしょうか」「お弁当のほう、温めますか」「1万円からお預かりします」――。ファミリーレストランやコンビニエンスストアなどの店員がしばしば使い、「バイト敬語」とも呼ばれるこれらの表現。「間違った日本語」などと批判されることが多いが、日本語の専門家に意見を聞いてみると、意外にも「間違いとはいえない」という声が目立つ。

敬語に詳しい同志社女子大学の森山由紀子教授によると「よろしかったでしょうか」を「よろしいでしょうか」の誤りと断じることはできず、相手に直接YES・NOを迫るのを避けるという意味で「聞き手への気配りによって生じた表現」なのだという。

「お弁当の方」という表現についても、日本語の歴史に詳しい二松学舎大学の島田泰子教授は「ピンポイントで対象を指さないことによって、丁寧な表現とする方法の歴史は古い」と指摘する。
また「1万円からお預かりします」は、1万円から「何を」預かるかを言わないので奇妙な印象を与えるが、「省略と考えれば間違っているとはいえない表現」(島田教授)だという。

日本フランチャイズチェーン協会の調査によると、ファミレスとコンビニの店舗数(直営店も含む)は90年代に急増しており、新聞紙上などでバイト敬語が批判されるようになった時期と重なる。ファミレスやコンビニの急速な普及に伴って、仕事に不慣れな若いアルバイト店員が増え、接客の場面でこれらの(敬語を過剰に使用したり従来とは違った使い方をしたりする)表現が頻繁に使われるようになったと考えられるわけだ。

相手への敬意を表すための敬語も、使い方によっては相手に不快感を抱かせることさえある。日本語というのは何とも難しい。

・・・上記の「敬語」のほかにも、「~になります」や「~させていただきます」とか、何かヘンだよなあと思われた言い回しも結局いまや割とフツーに使われていたりして、そういうものかと思いつつもやっぱり何か釈然としないんだけどね。

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