廃線跡を歩く(愛岐トンネル群)
先日、日経新聞文化面の廃線トンネルの記事を見て、とりあえず名古屋行きを決定。27日の日曜日に現地、「愛岐トンネル群」を訪ねた。
まずは名古屋駅から定光寺駅に向かう。ここは「さわやかウォーキング」で来たことあるな。結構たくさんの人が降りる。大多数はトンネルの一般公開を目指して、駅から北に向かって歩き出す。しばらく庄内川沿いに進んだところで、小さな崖地に設置された急な階段を上り高台に出ると、スタート地点となる3号トンネルが現れる。(下の写真)
トンネルは1号から14号まで、9号が撤去されているため、全部で13が残る。公開されているのは3号から6号までの4つのトンネル。下の写真は5号トンネル。
5号トンネルと6号トンネルの間の「広場」では、コンサートもやってた。
公開コースは全長1.7kmを往復する。下の写真は今のところゴール(折り返し)地点になる6号トンネルの多治見口。6号の長さは333m、これは4つのトンネルの中で最長。
ということで以下に、日経新聞4月24日付文化面「忘却のトンネル 再生の光」(愛岐トンネル群保存再生委員会事務局長の村上真善氏)から一部を引用する。
旧国鉄中央線の高蔵寺駅(愛知県春日井市)と多治見駅(岐阜県多治見市)を結んだ廃線跡に13基のトンネルが今も残る。開通は1900年。複線電化された新線の建設により、1966年に廃線になった区間だ。
これだけ多くの廃トンネルが集まっている場所は全国的にも珍しいという。2009年にはJR定光寺駅(春日井市)と岐阜県との県境の間にある4基のトンネルが経済産業省の「近代化産業遺産」に指定された。
実は、これらのトンネルは旧線の廃線後、40年以上も放置され地元でも忘れ去られていた。私が事務局長を務める「愛岐トンネル群保存再生委員会」は07年、トンネルの再生を目指した活動を開始。雑木や雑草、竹やぶを取り払い、レンガや植生などについても調査。
定光寺駅を起点にした春と秋の年2回の一般公開では昨年、計2万人の来場者があった。
12年には廃線を活用した町おこしに取り組む各地の団体を招いて「全国トンネル廃線活用サミット」を開催。
今後の目標は、定光寺駅から次の古虎渓駅(多治見市)までの廃線を歩き通せるようにすること。
・・・今回の春の公開は終了、次の秋の公開は11月下旬とのこと。歩行コース延長の実現はもちろん、できれば公開の回数や期間も拡大されるといいな。
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