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2013年1月 7日 (月)

南北戦争とかリンカーンとか

今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」。その初回冒頭に置かれたのは、何とアメリカ南北戦争(1861-1865)のシーン。この戦争で使われた武器は海を渡り日本に入って、幕末の動乱を一層激化させる。そのピークが戊辰戦争(1868-1869)だ。

同じ頃に日米両国で内戦をやっていたのも妙な感じだが、驚いたのは南北戦争の死者62万人、という数字。調べてみると、第二次大戦のアメリカ軍の戦死者数が40万人とあり、南北戦争はアメリカ史上最悪の死者数を出した戦いなんだそうだ。期間も丸4年、太平洋戦争より長く続いたわけで、これはもう大戦争というか、アメリカという国は内戦のスケールも違うなと、今さらながら驚いたり感心したり。(苦笑)

そのアメリカは今、リンカーン・ブームなんだそうである。ひと月前の日経新聞(2012.12.2付)記事(「財政の崖」リンカーンに学べ)から以下にメモする。

今、米国は何度目かのリンカーン・ブームに沸いている。リンカーン研究の第一人者で、米メトロポリタン美術館に勤めるハロルド・ホルツァー氏も「これだけリンカーンのことを皆が知りたがっている時は記憶にない」と語る。

リンカーンは共和党員だが、その人気は党派を超える。歴代大統領もしばしばリンカーンの言葉を引用している。民主党員のフランクリン・ルーズベルトは、黒人票の獲得と第2次大戦に向けた国威発揚をねらって、リンカーンを引き合いに出した。近年ではオバマ大統領のリンカーン好きは群を抜く。

「分裂する家は立ちゆかない」と米国の統一を訴えたリンカーン。オバマ大統領も「1つの米国」を掲げたが、就任から4年近くたっても、政府のあり方や社会保障、財政などで大きく割れる米国をまとめきれない。

リンカーンは(奴隷制度を禁じる)憲法修正に反対する議員の翻意を促すために、資金供与や職の口利きによる買収工作などあらゆる手段を使った。「買収は今では許されないが、『今すぐにこれをなし遂げなければならない』とテーブルに拳をたたきつけて説得し、国民を導いたやり方は今でもできるはずだ」とホルツァー氏は言う。

・・・今どきは、断固たる指導者への郷愁が、いずこの国にもあるようです。スピルバーグ監督の新作映画「リンカーン」も、4月に日本公開の予定。最近やってたのは、リンカーンが「バンパイヤ・ハンター」として活躍する映画だったな。(苦笑)

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