能力+努力≠結果
佐々木常夫・東レ経営研究所社長は、勝間和代の考え方には共感するところが多いとしながらも、「起きていることはすべて正しい」という主張には違和感を覚えるとのこと。今週の「週刊東洋経済」(12/19号)連載「ワークライフバランスを実現する仕事術」からメモする。
この考え方は、世の中にはいろいろなことがあるが、起きていることはその人の能力や努力の結果であるから、いわば起こるべくして起きたことで、それはすべて正しいというのである。
しかし本当にそうだろうか。
私は自閉症の長男と、肝硬変とうつ病を患った妻のために、必死で仕事と家族の両立を図り、どちらもそこそこの結果を出したが、それはたまたま幸運に恵まれていたからだと思っている。
人は誰もが家族や仕事に対し責任を果したいと思っているし、懸命にその努力もしている。しかし、そのような中で壁にぶつかり、もがき、苦しみ、愛し、喜び、悲しみ、疲れていく。私自身もそうであった。どんなに頑張っても満足する結果につながらないことが多いのだ。
少し間違えばわが家は家族崩壊の道をたどっていただろう。さまざまな人の支援や思いやり、そしてさまざまな偶然で私の家族は何とか再生しつつある。
だから私には到底「起きていることはすべて正しい」とは思えない。勝間さんのような特別に優れた人で華麗に成功した人が一般の人に向かって「起きていることはすべて正しい」というのは少し言い過ぎのような気がする。
それぞれの人生は努力や意欲でつかみ取っていかねばならないのだろう。だが、多くの場合、そばにどんな人がいたか、そのとき何が起こったかなど、さまざまな運、不運も大きく影響していると思う。私は自分自身以外の大きな力を感じている。
・・・佐々木社長の言葉には経験から来る重みがある。香山リカの「勝間批判」が軽い感じに思えてしまう。
頑張っても結果が出ないことはあるのが現実。全く、「起きていることはすべて正しい」などと言えるのは「成功者」のみである。要するに結果論。まあ超ポジティブなのは、勝間さんの「営業戦略」だと思いたい。しかし本気だったらキモいぞ。
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