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2024年8月 2日 (金)

「ブラックマンデー」の記憶

日経新聞電子版の本日付記事は伝えている。「2日の東京株式市場で日経平均株価が急落し、終値は2216円(5.8%)安の3万5909円になった。 終値ベースでの日経平均の下げ幅2216円は、ブラックマンデー翌日である1987年10月20日(3836円)に次ぐ歴代2番目の大きさ。」

最初に「史上2番目の下げ幅」と聞いた時に、1番はいつだっけ、そうかブラックマンデーか、と思い出した。もう37年も前の話だ。しかし今でも一日の株価の下げ幅としては、史上最大なのだ。1987年10月19日月曜日にNY市場が508ドル安。当時の株価で2200ドル台から1700ドル台に暴落、これがブラックマンデー。これを受けて翌日10月20日の日本株市場にも売りが殺到し、当時の日経平均で2万5000円台から2万1000円台に暴落した。

当日の取引は、殆ど全ての銘柄が売り気配のまま終了。文字通り相場の「底が抜けた」と感じたのは、後にも先にもあの時だけだ。ところが翌10月21日、個人投資家の注文が大量に入り、相場は約2000円上昇。前日の下げの半分程を戻した。あの頃の日本は本当に強気だった。もう二度とあんな時代は来ないだろう。

日経平均が1989年末のバブル高値を約34年ぶりに更新したのは、今年の2月。半年前のことだ。そして今度は37年前のブラックマンデーの記憶を呼び覚ます株価急落。リタイア間近の証券会社員としては、摩訶不思議な感慨がある。

(8月5日追記)本日の日経平均株価は3万1458円、4451円(12.4%)安で終了。下落率ではブラックマンデー時の14.9%に及ばないとはいえ、下げ幅ではブラックマンデー時を大きく超える歴代1位。半年間でバブル高値更新と、ブラックマンデー級の暴落の両方を見るとは。

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