「幻の天守閣」現る(福岡城)
先週末、福岡城に行った。今は「舞鶴公園」ということだが、結構広い城跡で立派な石垣が残っている。見ると天守台の上に、足場やパイプで組み立てられたと思われる天守型の構築物が。何でも5月31日までの予定で夜の6時から10時、「幻の天守閣ライトアップ」を行っているという。期間限定のイベント用「あやしい天守閣」が出現したという感じ。
福岡城「幻の天守閣」(天守台南側からの眺め)
「福岡城さくらまつり」も開催中。(天守台北側からの眺め)
城の西側にある下之橋御門と櫓。
そもそも、福岡城には天守閣(大天守)は無かった、とされていたが、大天守はあったとする説も最近出ているとのこと。大天守の有無を巡る説は、概ね以下の4つに分けられる。(『九州の名城を歩く・福岡編』、吉川弘文館発行)
①建設された大天守が何らかの事情によって取り壊された。
②当初から大天守は存在しなかった。
③大天守の建造計画はあったが実行されなかった。
④建築の途中で取り壊された。
ということで、大天守があったとしても、ごく短い期間だったようだ。それにしても「幻の天守閣」イベントからは、イメージだけでも天守閣を「再現」したいという、日本人の城に対する思い入れを感じられるな。
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