岡城に行く
春分の日の20日に九州の名城、岡城を訪ねた。前日に大分に入り、当日JRで豊後竹田(ぶんごたけた)駅へ。駅から徒歩30分というので何とか行けるだろうと、町中をてくてく歩く。町が途切れる辺りから坂道に。上りきったところで駐車場&入城受付所に着く。坂道の距離が比較的短かくて助かった。入城料300円を払って城山を上り、大手門跡から城内に入る。この数日間の陽気は冬に逆戻りしていて、当日の天気は概ね晴れではあったが、風が強いし冷たい。そんな中で、石垣のひしめく広大な城跡を歩き回る。阿蘇山がよく見えるスポットもある。山城に行くといつも思うのだが、こんな高いところにどうやって石垣積み上げたのだろうか。何か人間ってすごい。
以前は、岡城って石垣凄いらしいけど、何か遠い所にあるなーとか思って、余り行こうという気にならなかった。それが今回行くきっかけになったのは、今年の2月から日経新聞で連載が始まった、岡城主中川久清を主人公とする小説(「登山大名」、諸田玲子・作)。岡城のことが小説になるとは意外だったし、おかげで「とにかく一回行っとくか」という気持ちにもなった。それにしても関連史料が多いとも思えないのに、それでお話を作ってしまう小説家ってすごい。
岡城の主郭部分。向かい側の屋敷跡の曲輪から見た眺め。建物は休憩所。
三の丸の高石垣。
三の丸跡から見る本丸の石垣。
一番東の端にある下原門(しもばるもん)跡の石垣。
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