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2023年10月22日 (日)

「ブラックマンデー」の記憶

1987年10月19日に起きた米国株大暴落、「ブラックマンデー」。最近の市場環境は、36年前の当時と似ているという話もある。日経新聞電子版21日発信のコラム記事(「ブラックマンデー」市場が語る理由)から以下にメモする。

「トム・ソーヤーの冒険」で知られる米国の文豪、マーク・トウェインは小説でこう書いている。「10月。株に手を出すにはいやに危険な月だ。このほかのそういう月には7月、1月、9月、4月、11月、5月、3月、6月、12月、8月、2月がある」。結局年中すべてだが、10月が最初に出てくる。

米市場では10月に株価の急落を何度も見てきた。1987年10月19日に起きたのが「ブラックマンデー(暗黒の月曜日)」。米ダウ工業株30種平均がわずか1日で23%下落した日だ。市場状況が当時と似ている――。そんな警戒が金融市場から聞こえてくる。

87年は急落の直前は奇妙なくらい「株高・金利高」が共存していた。レーガン政権下で財政赤字は続き、米連邦準備理事会(FRB)が利上げ、米10年物国債の利回りが一時10%超に達するタイミングだった。

中東はイラン・イラク戦争下にあった。ブラックマンデーの直前に、タンカー攻撃になやむクウェートの要請を受けて米軍機がイランの施設を攻撃。市場に緊張が走った。

そしてもう1つがプログラミングトレードの存在だ。当時は年金を中心に「ダイナミック・インシュアランス」という手法が広がり、そのヘッジ売りが膨らんだことに裁定取引が重なり機械的に下落幅を増幅した。

今になぞらえるとどうか。急ピッチな利上げは確かに87年に重なり、米10年物国債利回りは16年ぶりの高さに駆け上がっている。株価は高止まりを続けている。

かたや中東ではイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が激しさを増す。ホルムズ海峡など原油の供給面に影響が及ぶような事態にもしなれば、市場には大きな懸念材料だ。また、コンピューターを駆使する取引は当時よりもはるかに高度化・複雑化している。

87年当時とは異なることも多い。ただブラックマンデーの記憶を通して市場に潜むリスクをチェックし、構造的な変化まで多面的に議論が起きること自体に、市場参加者に広がる神経質なムードが表れる。

・・・87年10月19日の翌日20日、東証も大暴落。文字通り相場の底が抜けた感があった。しかし21日は、大量の小口注文を集めて株価は急反発。とにかくあの頃の日本は強気だった。あんな時代は二度とこないだろう。

マーク・トウェインから、株投資に危険な月の筆頭に挙げられた10月。最近の金利高と原油高の環境の中で、今年の10月の株取引が無事に終わるかどうか。

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