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2023年10月16日 (月)

名護屋城博物館の講座に参加

昨日10月15日、肥前名護屋城を訪ねた。自分が行くのは14年ぶり3度目。きっかけは9月初め、福井県の一乗谷朝倉氏遺跡博物館に行った時、当地に置いてあった名護屋城博物館のチラシを見たこと。それは「新時代へのかけはし」と題する、文禄・慶長の役から国交回復の足取りを辿る企画展のお知らせだった。期間は9月23日から11月5日まで。10月8日には、本郷和人先生の講演会も予定されていた。今年のNHK大河ドラマの主人公は徳川家康だし、確かに文禄・慶長の役から朝鮮通信使は、豊臣の戦争から徳川の平和という流れだし、久しぶりに行ってみよっかなという気になった。

さらにHPでもう少し調べてみると、博物館の学芸員さんが、10月15日に企画展の解説講演をやる予定になっていた。まあ本郷先生の話ならカルチャーセンターとかでも聞ける機会はあるだろうし、今回は学芸員さんの話を聞くことにして名護屋に出向いた次第。

現地で話を聞いて改めて思ったのは、対馬の宗義智、大変だったなあと。文字通り朝鮮と日本の間にいる立場で、秀吉が戦争を始める時も、家康の国交回復でも苦労した。結局家康は、朝鮮との対応は宗氏にほぼ「丸投げ」だったこともあり、宗氏は止むを得ず国書の偽造・改竄に手を染めた。辻褄合わせのために改竄に改竄を重ねて、成し遂げた国交回復だったのである。後に宗氏のお家騒動が起こり、国書改竄が明らかになった時も、宗氏が引き続き日朝貿易を担うことが江戸幕府から認められた。過去の国書改竄についても、お咎め無しで終わったことになる。

前回訪問時の2009年11月、自分は名護屋城行きから間を置かずに、対馬・壱岐ツアーにも行ってる。対馬では宗氏の菩提寺である万松院も訪ねた。この頃、自分は秀吉の朝鮮戦争に対する関心が強くて、2011年4月には韓国の西生浦倭城も訪ねている。NHK大河ドラマでは、2014年の「軍師官兵衛」で秀吉の朝鮮戦争は結構描写されていた。今年の「どうする家康」でも、戦いの場面は殆ど無かったとはいえ、秀吉の権力と支配欲の膨張を示す出来事として盛り込まれていた。とにかく秀吉の朝鮮戦争は、近代以前に日本が起こした唯一の対外戦争であり、戦後の外交交渉も含めて、いろいろな面から考えるべき歴史的大事件だと思う。

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