コンサル頼みも何だかなぁ。
本日付日経新聞市況欄コラム「大機小機」(コンサル依存社会の死角)から、以下にメモ。
近年、学生の就職志向は様変わりとなった。昭和の価値観は過去のものとなり、官庁人気は低迷、人気が高かったメガバンクなどの金融機関、さらには伝統的な大手企業も大苦戦と聞く。最近の傾向としては起業を志向する若者も増えつつある一方、有力大学の就職人気は上位にコンサルティング企業が並ぶという。
近年、公的機関や民間企業のコンサルティング需要が高まっていることも、人気に拍車をかけている可能性がある。それだけ社会が複雑化したということかもしれない。企業の進めるガバナンス改革や人的資本強化に向けたプロジェクト、サステナブル経営のサポートなど、ニーズは目白押しだ。コンサルティング需要花盛りともいえるが、コンサルティング依存に死角はないだろうか。
そもそもコンサルタントは当事者ではない。第三者的な意見は客観性があり重要だが、あくまでも見解・提言を述べる存在である。
問題は当事者の取り組み姿勢にある。コンサルタントに従っていればよし、とする安易な取り組みになってはいないか。
ことを成し遂げるには、当事者が揺るぎない主体性を持ち、深く考え抜いた問題意識が出発点となる。コンサルティング依存社会は、当事者の思考停止を招き、主体性を喪失させている可能性がある。
・・・コンサルが日本をダメにしている、とまでは言わないが、カタカナをやたらに使う会社は、何となくコンサルの悪影響だろうなあとは思っている。(苦笑)
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