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2022年4月 3日 (日)

スターリン化するプーチン

本日付日経新聞の「NIKKEIAsia」オピニオン記事(スターリンと似るプーチン氏)からメモする。

ロシアのプーチン大統領はかつて、尊敬する人物はピョートル大帝だと語った。18世紀初頭にロシアを近代欧州の列強の一つに仕立て上げた人物だ。彼の最も素晴らしい遺産は、西部に建設した都市サンクトペテルブルクで、1917年のロシア革命まで首都であり続けた。

指導者としてのプーチン氏は、ジョージア(グルジア)出身で22~53年にソ連を率いたスターリンに似ている。スターリンは30年代の「大粛清」での弾圧や拷問、強制収容により、多くの死者を出した。プーチン氏は大粛清ほどの犠牲を生んでいないとはいえ、振る舞いは冷酷な独裁者のスターリンに近づいている。
ソ連のジューコフ元帥は回想録で、数多くの兵士の命を無駄にした責任がスターリンにあると非難した。プーチン氏も、あらゆる人命に対して無関心な様子だ。

プーチン氏は侵攻前、ウクライナが存在する権利はないという意味の発言をした。しかし戦闘が1カ月以上続いてなお、プーチン氏はウクライナの政権を崩壊させるなど当初の目的を達成していない。
追い詰められたプーチン氏は、真実と虚構の混ざった不満を抱え込み、危険だ。国際社会はある意味で、プーチン氏がスターリンともう一つの共通点を持つことを期待するしかない。無慈悲で常軌を逸しているが、究極的には合理的な人物であることだ。

・・・スターリンが「合理的な人物」かどうかはさておき、ウクライナ戦争においては現状、とにかくプーチンが諸々の「潮時」を了解して「合理的」に行動してくれることを期待するしかない感じではある。

気が付けばスターリン化していた独裁的権力者プーチン。ただスターリンの共産党(あるいはヒトラーのナチス党)のような、強固な組織的基盤が無いように見えるにも係わらず、プーチンが何年もかけて独裁的権力の強化を図ることができたのは、ちょっと不思議な気がする。

独裁的権力者プーチンは大国復活を目指しているようだが、その念頭にあるのはロシア帝国なのかソ連なのか。どちらにしても、時代錯誤というほかは無いのだが、プーチンがスターリン化するのではなく、西欧かぶれのピョートル大帝を真似してくれれば、世界は平和だったろうに。(ため息)

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