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2021年10月17日 (日)

「リリー・マルレーン」

『地図でスッと頭に入るヨーロッパ47ヵ国』(昭文社)の中で、ユーゴスラビアの戦中戦後、解体を背景とする映画『アンダーグラウンド』について紹介されている。そこで「この映画を観る者は最後に比類なく美しいシーンに涙することになる」と評されているのが気になり、もう随分前の作品(1995年製作)で2時間半の長い映画なんだけど、先日ディスクを買って見てみた。

で、ラストシーンが比類なく美しい・・・とまでは思えず、涙することもなく、ちょっと騙された気分になった。よく分からないところもあったので、さらに倍の長さの完全版も見たのだが、やっぱりそんなに印象は変わらなかった。何というのか、シリアスになりきれなかった歴史劇なのか、抑えめのドタバタコメディなのか、苦いファンタジーなのか、どうにも中途半端感が残った。一番不可解なのは、戦争が終わった後も、マルコがクロたちを自家の広い地下室に閉じ込めて武器を作らせ続ける、その動機がよく分からなかったこと。ヨーロッパの地下に各地を結ぶ大通路があるのも、これ何なの?って感じ。

それとは別に、マルコが地下室のクロたちにまだ戦争中であると思わせるため、「リリー・マルレーン」の歌を流すところは、妙にリアルな感じがした。

ドイツの歌である「リリー・マルレーン」は、第二次世界大戦中にドイツ軍・連合軍問わず兵士たちに大人気となった。流行の始まりは、1941年4月ドイツ軍のベオグラード占領後、当地の放送局が、毎日のラジオ放送時間終了間際の夜9時57分にこの歌を流し続けたことだというから、なるほどユーゴスラビアとの縁は深い曲なのだと改めて認識した次第。

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