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2021年9月14日 (火)

将棋タイトルに関する(昔)話

将棋の藤井君が三冠達成!
13日、豊島将之叡王に藤井聡太二冠が挑戦した叡王戦最終第5局は、藤井二冠が勝ち、19歳1ヵ月の最年少三冠が誕生した。

ところで小生は古い将棋ファンである。しかもしばらく関心を失っていた。しかし、これまでの天才とはそれこそ次元の違う感じがする藤井君の登場で、将棋への関心がじわじわと復活してきたところである。しかし今の将棋の戦法を見ると、主流は角換わりとか相掛かりとか、昔の矢倉や振り飛車とは様変わりであるのもちょっと戸惑いを感じたりする(汗)。そんな出戻り将棋界ウオッチャーにとって、新しい棋戦である叡王は格下のタイトルという印象で、三冠といっても名人や竜王が含まれていないのは、ちょっと物足りない印象もあった。

ところが改めて将棋のタイトルの序列(賞金によるランキング)を見直してみると、叡王は去年までは竜王、名人の次の3番目にあったとか。今年はスポンサーが変わって、序列は下がった(要するに賞金が減った)とのことだ。最新の序列は竜王、名人、王位、王座、棋王、叡王、王将、棋聖である。竜王は賞金額を公表していて4,400万円、以下は推定で名人3,000万円、王位1,000万円、王座800万円、棋王600万円、王将と棋聖は各300万円で、叡王の金額は棋王と王将(600万円と300万円)の間、らしい。(賞金額は、サイト「普及指導員きゃべ夫の将棋畑」による)

古い将棋ファンである自分は、タイトルの序列と言われて思い浮かぶのは、名人、王将、十段、王位、棋聖の5大タイトル、という感じになる。竜王戦は、主催の読売新聞が十段戦から発展させて賞金額一番のタイトル戦に仕立てたものだが、賞金額だけでタイトルの格を決めていいのだろうか、やっぱり将棋の最高位は名人でしょう、と思っちゃう・・・のは、古い将棋ファンの証ですかね。名人戦も昔、主催が朝日新聞から毎日新聞に移ったり、いろいろゴタゴタしてた時期がありました。結局今は朝日と毎日の共同主催になっている。まあ新聞社の経営も楽じゃないだろうし、よく今もスポンサーやってるなという感じもする。

それから今の序列で、あれっとか思うのは、王将位と棋聖位が下位にあること。いずれも伝統ある棋戦なのに。棋聖戦は、昔は夏と冬の2回やってた。「棋聖戦に名局多し」が、作家の山口瞳の持論だった。(一年1回の7番勝負と比較して)一年に2回、5番勝負というのは緊張感がある、と。また棋聖戦というと、新鋭棋士の登竜門というイメージがある。古くは中原誠や、屋敷伸之(藤井君に記録を破られるまでの連勝記録保持者)、そして藤井君の初タイトルも棋聖位。

さて、藤井君は竜王戦挑戦も決まっており、10月から豊島竜王と7番勝負を戦う。これで藤井VS豊島のタイトル戦は、王位戦(藤井4-1で終了)、叡王戦(藤井3-2で終了)、そして竜王戦と立て続けに3回実現。2021年の将棋界は、藤井VS豊島の頂上決戦の年として記憶されるだろう。

しかし今の藤井君の強さを見ていると、今年の竜王奪取、来年のA級順位戦昇格、再来年の名人挑戦そして獲得も、既に決まっているように見えてくるから恐ろしい・・・もう無敵としか思えないぞ。

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