「FIRE」の目標年齢は?
アメリカで流行し、日本でも話題のFIRE(Financial Independence,Retire Early、経済的独立と早期リタイアを目指すムーブメント)。40歳前後の早期リタイアを混ざすアメリカに対して、日本の現実的なFIRE目標年齢は何歳か? 日経新聞「FP山崎のLife is MONEY」(執筆者はFPの山崎俊輔氏、8月の連載記事)から以下にメモする。
拙著「日本版FIRE超入門」で私が提案しているのは、日本人に向いたFIREは「まずは60歳」「可能なら50歳代」というものです。
まずは「5年」の経済的自由を手にすることを目指します。これは「定年退職」年齢ですっぱり辞める、というシンプルな区切りでもあり、目標としても分かりやすいものです。「60歳からの5年間」の生活費が「老後に2000万円」に加えて確保できれば、心配なくリタイアできるでしょう。いわば「プチFIRE」です。
「5年早いプチFIRE」をまず目指し、そこから「50歳代でのFIRE」にステップアップしていくことがお勧めです。資産形成が順調に推移すれば「60歳リタイアのつもりだったけれど、55歳の今、FIREしよう」というように少しずつ繰り上げていくわけです。逆に資産形成が遅れ気味であれば無理せず実行を延期します。お金の心配がないことがFIREでの早期リタイアの大前提ですから、つなわたりのような資金管理になるリタイアはしないことです。
(FIREを目指すことは)生涯にわたってのマネープランをしっかり計画することに帰着します。40歳代リタイアにこだわらなければ、私たちのお金の流れを大幅に改善する素晴らしいメソッドです。あなたも、あなたのFIREを目指して、まずは家計管理の見直しからスタートしてみてはいかがでしょうか。
・・・ということで、FP(ファイナンシャル・プランナー)らしい結論になっていますが、まずは「60歳できっぱり引退」を目指してFIREを目指すマネープランを実行し、後は進捗状況次第で目標年齢を前倒しするというのが、日本的FIREの現実的なところのようです。
とはいえ、貯金がいくらあっても、やっぱり収入が無いと、心穏やかに過ごせるとも思えないので、結局年金出るまで何となく働いてしまう感じです。(苦笑)
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