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2021年8月 7日 (土)

日経新聞に「ちくさ正文館」の話

本日付日経新聞「交遊抄」の執筆者は、ブックデザイナーの祖父江慎さん。以下にメモする。

大学受験に失敗して予備校に通っていた頃、昼休みの時間は必ず近くの書店に立ち読みに通っていた。ちくさ正文館書店本店(名古屋市)だ。毎日同じ時間に立ち読みに行く。お店の人(店長の古田一晴さん)がときどき僕の様子を見に来る。注意されることは一度もなかった。
ある日、読み続けている本の隣に新しい本が並んでいた。新刊ではなく、ちょうど立ち読みしてる内容とリンクした気がかりな本だ。読みたい本が増えてしまった。しばらくして気がついた。古田さんからの君への次のお薦めの本はこれです、というメッセージだった。

・・・その後も祖父江さんは古田さんと話すことはないまま、大学合格後は東京に出てきたのだが、浪人時代の古田さんとの出会いに感謝している、という。祖父江さんは1959年生まれなので、おそらく約40年前の、本屋さんを巡るちょっと良い話。

ちくさ正文館が売る本のメインは人文・アートの書籍だ。古田さんは今では業界の名物店長として知られる人物。店舗は以前、千種駅周辺に2店舗あったのだが、最近駅前のターミナル店を閉めて、そこに置いてあった参考書やコミックが本店に入ってきた。ので、人文書メインの書籍フロアは以前の半分になってしまった。昨今の書店経営の厳しさを感じると共に、読者としては何となく困った気分になるのだが、結局時々本を買うくらいしか応援できないので、どうにももどかしい思いがある。

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