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2021年7月30日 (金)

M・フリードマンの語る70年代ロック

雑誌「レコード・コレクターズ」8月号の特集は「70年代ハード&ヘヴィ」。アルバム(スタジオ盤のみ)100枚のランキングの他、マーティ・フリードマンのインタビュー記事もある。日本でハードロックといえば、レッド・ツェッペリンとディープ・パープルが二大バンドということになりそうだが、マーティによれば、アメリカでは事情が異なるらしい。以下にマーティの発言からメモする。

アメリカでは、ディープ・パープルが〝二大〟だったことはないんじゃないかな。僕が子供の頃は〝レッド・ツェッペリン&エアロスミス派〟と〝ブラック・サバス&キッス派〟に分かれていて、僕は〝サバス&キッス派〟でした。

・・・この組み合わせの違いというのは何だろう――前者がよりストレートなロックで、後者はキャラの演出が入っているロック? 何と言ったらいいのか分からないけど、それはともかく確かに日本でのディープ・パープル人気は格別のものらしい。昔、典型的な日本人のロックの好みはディープ・パープルとキング・クリムゾンとかいう話を聞いたことがあるし(その点は自分も典型的日本人)。さて、キッスが好きでツェッペリンやパープルには興味がないというマーティも、パープルの演奏力には圧倒された経験があるという。引き続きメモする。

ちなみに、僕にとっての最初のアリーナ・ツアーは、ハワイでディープ・パープル(再結成)の前座を務めた時でした。84年頃ですね。正直に言えば彼らに対する興味はなかったんですけど、聴いてみたら演奏が素晴らしくて衝撃を受けました。パープルは凄く大きなヴォリュームなのに、音がキレイで演奏も完璧で、これぞ〝プロ〟って感じでした。それで彼らの音楽が好きになったということはないんですけど(笑)、パープルの演奏力には憧れましたね。

・・・パープルのライブ・バンドとしての力量は、彼らのファンでなくても認めるほかない、のだなあ。大したもんだなあ。

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