アニマル・スピリッツ!
本日付日経新聞市況欄コラム「大機小機」(出でよ熱気ある起業家)からメモする。
英経済学者ケインズは80年前「将来の長期間を要するような、積極的なことをしようとするわれわれの決意の大部分は、血気の結果としてのみ行われる」(「雇用・利子および貨幣の一般理論」塩野谷祐一訳)と述べている。
ここでいう血気は原文では animal spirits で、将来の利益の数学的期待値(予測)ではなく、人間本来の楽観に基づく行動だ、とケインズは説明する。そして血気が鈍り、自生的楽観がくじけると、企業は衰え、死滅する、と明言している。
・・・冷静な計算だけでは何も生まれない。とりあえず楽観すること。そして強い信念を持つこと。普通に考えれば、過信は戒められるものでしかないだろう。しかしながら自分を過信することなしに、リスクを取ろうとしても取れるはずもない。まずはおのれを過信せよ。そこからすべては始まる。
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