宇土櫓、復旧まで長い道のり
11月1日日曜日、熊本城を訪ねた。テレビで千田嘉博先生が熊本城を案内する番組を見て、地震後の城内見学コースができていることを知り、行ってみようと思い立った。あと、宇土櫓が解体復旧の方針と聞いて、一度「見納め」しておこう、という気にもなった。
実際に行ってみると、かなりのダメージを受けていると思われる宇土櫓の姿がそこにあった。解体復旧も止むなしという感じである。
扉や窓が閉められていると、何だかお城が目を閉じて、眠りについているようにも見える。(子供みたいな感想)
以下に、昨年の熊本日日新聞記事(2019年12月6日付)から一部を引用する。
本丸の西北側にある宇土櫓は、築城当時の姿を保っている貴重な建物で、国指定の重要文化財です。文化庁の「国指定重要文化財等データベース」には、「桃山時代初期の天守の様式を示している。」と、その価値が記されています。
明治10(1877)年の西南戦争や明治22(1889)年の地震も乗り越えた宇土櫓。平成28年熊本地震でも、倒壊を免れました。しかし、建物内部の損傷は大きく、1・2階のしっくい壁がひどく剥落、床が大きく傾き、2階の鉄骨製の補強材が1カ所たわむなどの被害が生じました。
宇土櫓は国の重要文化財なので、その価値を守るべく、丁寧に調査しながらじっくりと工事を進める計画になっています。
・・・宇土櫓の調査、解体復旧には10年以上、下手すりゃ20年近くかかるかも知れない。ので、再建された宇土櫓の姿を、還暦過ぎた自分がまた見ることができるのかどうか、自信が有るような無いような・・・。(苦笑)
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