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2020年10月14日 (水)

やりたいこと有りや無しや

定年後にやりたいことが見つからない、そういう人は少なくないらしい。でも、やりたいことが見つからないというのも、それほど情けないことではないのかも知れない。世界史好きの経営者として知られる出口治明さんは、「歴史を見渡すと、人間の99%以上はやりたいことがわからずに死んでいく。一生探し続けて、やりたいことが見つからなければ、『自分は多数派だった』と思って死ねばいいだけだ」(今週の「週刊東洋経済」(10/17号)掲載のインタビュー記事)と言う。実に潔い認識だ。

実際には、やりたいことを探し続けて、見つからないというよりも、それなりに認められるほどの才能はないなと諦めるのが、一般的なパターンのような気がする。まあ、定年後のやりたいことであれば、改めてプロを目指すというならともかく、趣味レベルならば充分見つけられるとは思うけど。

もう少しあからさまに言うと、人間の99%以上は、自分の人生に大した意味は無かったな、と思って死んでいくのだろう。それこそアメリカ大統領にでもなれれば、自分の人生に意味はあるのだと思えるんだろうけど・・・まあ大した意味は無い人生が「多数派」なのだと思えば、それはそれで自分もなぜか安心するところもあるのが妙な感じです。

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