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2020年3月27日 (金)

「アルゴリズム相場」と向き合う

日経新聞(3/25、26付)連載記事「科学と心理 市場急変に迫る」からメモする。

アルゴリズム取引について
「コンピュータプログラムに基づき自動発注するアルゴリズム取引は、世界の株式市場で売買代金の8割程度を占めるとされる。最近は人工知能(AI)に過去の市場データを学習させ、パターンを認識させるやり方が主流だ。株価に、あるパターンが生じた場合、どのような売買をすればもうかる可能性が高いのか瞬時に判断できる」(足立高徳・首都大学東京教授)

HFT(高速取引)業者とは
「HFT業者は、1秒間に数千回の取引を繰り返し、市場のマーケットメーク(値付け)の役割を担っている。市場の売買注文の7割を占めるといわれる」(NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズの城市 泉氏)

アルゴリズム取引のショック反応⇒人間心理増幅による相場の乱高下
「引き金となる出来事が生じた時に、瞬時に反応するHFTのようなアルゴリズム取引が、人間の心理を増幅させた。『ショック→心理の悪化→アルゴリズム取引』という3段階の構造だ」(和泉 潔・東京大学教授)

HFT業者はリスク回避から売買手控え⇒薄商いによる相場の乱高下
「HFT業者は過去の取引データから見つけ出したアノマリー(経験則)をもとに売買注文を出して利ざやを稼ぐ。ただ参考にできるデータは、長くても過去10年程度が限界だ。リーマン・ショックやブラックマンデーなどの過去の暴落時のデータは使えないので、急落してどのように稼げばいいかわからなくなり、リスク回避のために売買注文の減少や停止に踏み切ってしまう」(みずほ証券ヴァイスプレジデントの等々力昌彦氏)

・・・過去のデータにない事態が起きると、アルゴリズム取引は立ち往生してしまう。新たなデータを取り込みパターン認識を修正しながらAIの進化は続くとしても、相場の極端な変動が出現する可能性がゼロになることは当面期待できないだろう。

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