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2019年5月 8日 (水)

謎多き平将門の反乱

平将門と天慶の乱』(乃至政彦・著、講談社現代新書)を題材とした、堀井憲一郎のコラム記事(サイト「現代ビジネス」5月7日発信)から以下にメモする。

平将門はずいぶん古い時代の人である。武士の原型のような人ではあるけれど、武士として生まれて武士として育つ、という時代の人ではない。貴族時代の人である。

平将門のドラマは私は一回しか見たことがない。1976年のNHK大河ドラマ『風と雲と虹と』である。加藤剛が将門を演じていた。まあ、時代が昔すぎて細かいことがわからないというのもあるが、日本史上、類のない反逆者である将門は、なかなかドラマ化されない。

平将門は桓武天皇の5世の孫である。朝廷がしっかり支配できていない遠国を、安定支配するよう現地にて努力している「辺境軍事貴族」という立場だ。将門は武士の棟梁を目指していたわけではない。彼が求めていたのは「辺境ながらも貴族」としてのしっかりした地位の保証であった。でも彼は無位無冠のままに終わる。

相続すべき土地や軍事機関などを叔父たちに奪われそうになったので、戦いはじめると鬼神のごとき働きをみせ、連戦連勝、名を馳せ、自分の土地を守りきる。戦さが重なり、京都の朝廷の出先機関を襲い、中央から派遣された国司を追い出し、関東一円を支配した。

将門は、自分の地元だけを治めようとしただけで、関東エリア全域を独立させ、別国家の樹立を考えてなぞいなかっただろう、という研究者もいる。でもどう考えたって、「おれたちは日本から独立して、おれたちだけの関東の王国を作る」という話のほうがロマンに満ちている。

・・・確かに平将門は大昔の人と言って良い。源頼朝の250年も前になる。関東の出来事だし、将門は何となく頼朝の先駆者かと思えたけど、将門は武士ではなく「軍事貴族」だというから、どうも違うみたいだ。結局、将門の反乱とは何だったのか、大昔のことだしよく分からないという感じ。

乃至本を読むだけでは当時のイメージがわかないので、大河ドラマ(総集編)のDVDも見た。昔の大河で自分が熱心に見たのは、将門ドラマの3年前の『国盗り物語』。あの頃の大河ドラマは演出に一貫性があったなと思う。

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