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2017年6月26日 (月)

社会学は経済学に勝てない

現代ニッポン論壇事情 社会批評の30年史』(北田暁大、栗原裕一郎、後藤和智の共著、イースト新書)は、「若者論」や「リベラル」などを切り口に、おおよそ90年代以降の人文社会分野の動きを踏まえながら、社会運動や社会批評の現状を語るという内容。北田氏は特に社会学に経済学的思考が欠けていることに危機感を覚えているようだ。以下に北田氏発言からメモ。

60年代以降(の社会学)は、制度の比較分析で公平性、公正性が担保されているかどうかを実証的に検討する学問になった。

それはそれでよいとして、その結果、不況がもたらす社会問題等の解決については、経済学に太刀打ちができなくなってしまった。

昔だったら社会問題をどうやったら解決できるのかという、社会統合とか社会秩序の維持を目指していく学問が社会学でした。それをヘタレ呼ばわりしてきたマルクス主義者との闘いがずっとあったわけです。

今はもう敵がいないので、自分自身が文化的な西欧マルクス主義的になってきてしまっている。

少なくとも制度批判だけでは制度はよくならない。これだけの規模を持つ社会をコントロールしていく時に、経済学的な思考というのを看過していいはずがない。

・・・自分がいつも実感として思うのは、80年代後半のバブル、90年代のバブル崩壊の時代以降、経済的なものの見方が世界認識の基本的な方法になった、ということだ。今や経済学に比べて社会学の劣勢は覆いがたい。とりあえず社会学者も日経新聞を読んでもらいたいなと。

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