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2016年12月17日 (土)

プロ棋士の存在意義

「将棋界は今、未曾有の危機を迎えている」と訴えるのは、プロ棋士の橋本祟載八段。著書『棋士の一分』(角川新書)の中で、「ファン投票で出場者が決まる」新棋戦の創設や、トーナメントプロとレッスンプロの役割分担を明確にする、などの将棋界改革案を提示。以下に同書から、プロ棋士の存在意義について述べている部分をメモする。
 
プロ棋士がなぜ対局料をもらえるのかといえば、将棋というゲームの可能性をファンに見せて夢を与えていることへの対価なのではないだろうか。
しかし、将棋というゲームがもつ可能性は無限ではなく有限である。ボードゲームである以上、真相・真理があるのは絶対だからだ。
それでも、その有限を無限に見せることはできる。それまで誰も考えつかなかったような一手を指すことなどがそうだ。苦労を重ねて定跡をつくり、試行錯誤によってそれを塗り替えていく。長い歴史の中でそうした繰り返しがありながらも結論が出ないからこそ奥が深いと感じる人がいて、ゲームの虜になるのだ。
そこに計算機、コンピュータが入ってくれば、そうした魅力がなくなってしまいかねない。
見る価値がなくなり、お金を取れるものでなくなれば、プロ棋士も存在できなくなるのは必然である。
 
・・・上記のような見方を、オールド将棋ファンである自分も共有する。今回の竜王戦挑戦者の交代につながった「事件」が事実ならば、問題となった行いはプロ棋士の自己否定としか言いようがない。

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