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2016年7月12日 (火)

16世紀という転換期

今週の「週刊ダイヤモンド」(7/16号)の特集は「大経済史」。現在は、16世紀以来の大きな歴史的転換期にある、という。記事からメモする。

『資本主義の終焉と歴史の危機』を執筆した法政大学教授の水野和夫氏は、16世紀の大転換と同じことが今、起こっていると説く。
具体的には、16世紀に中世封建システムから近代資本主義システムへの転換が起こった。歴史家フェルナン・ブローデルはこの転換期を「長い16世紀」と呼んだ。

16世紀に経済の覇権を握っていたイタリア・ジェノバでは金や銀があふれ返っていた。あまりにだぶついたマネーは次の投資先を求めてさまよい、このことが次の覇権国家を生み、世界のシステムを変えた。
英国が全世界の海洋を支配すると、16~17世紀の資本家たちは、投資先をオランダと英国に変えた。この動きが資本主義の誕生へとつながっていったのだ。

こうした経済の仕組みのみならず、国家という枠組み、新たな宗教の波など、その後に生まれるこれら全てのための、16世紀は長い苦しみの世紀だった。

その到達点ともいえるのが、1648年に結ばれた、ウェストファリア条約だ。この条約は、マルティン・ルターの宗教改革に端を発し、1618年に起こったカトリックとプロテスタントの「三十年戦争」を終結させた条約だ。

作家の佐藤優氏は「私たちはいまなお、ウェストファリア条約で形成された近代システムの延長を生きている」と著書『世界史の極意』で述べる。というのも、ウェストファリア条約により、欧州ではそれぞれの国が内政権と外交権を有する主権国家体制が確立されたからだ。この条約こそが「まさに中世と近代を画する結節点となった」のだ。

・・・資本主義と近代国家を両輪とする近代システムの基礎が形作られた16世紀。およそ500年を経過して、そのシステムの終わりが近づいているのか。そうだとしても、新しいシステムの姿はいまだ見えない。

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