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2016年3月27日 (日)

「神」は実在か現象か

佐藤優さん、神は本当に存在するのですか?』(文藝春秋)は、竹内久美子と佐藤優の対談本。竹内が動物行動学、佐藤が神学と、二人の知識と思考のベースはかけ離れている印象だが、それでも対談本が出来ちゃうんだなあ。書名となっている問いかけに対する答えと思われる部分を以下にメモ。

竹内 進化論は、決して「どんどんよくなる」という意味ではなく、「そのときどきに対応していく」という意味なんですが、ともかくそうすると、進化論というか動物行動学は、経済学や政治思想なんかにも重なる部分があるということになりますね?

佐藤 そのとおりです。だから、そういった分野だけでなく、自然科学も哲学も宗教学も、あらゆる学問を横断的に見てみると、ひとつの現象のいろんな姿が見えてくるはずなんです。たとえば「神」という現象ひとつ取っても、自然科学者からはこう見える、数学者からはこう見える、神学者からはこう見える・・・・・・そこに面白いものが必ず生まれると思うんです。
その意味では、「神は存在するか」といえば存在するんです。地獄はあるかといえばあるんです。イメージを持つことがある以上、イメージした人にとっては、それはあるんです。客観的な実在としてあるかどうかは別として。

竹内 やっぱりそう来ましたか(笑)。

・・・佐藤氏はクリスチャンであるからもちろん神を信じていると思われるけど、その一方で、昔の素朴な人間とは違う近代人であり、諸事全般を学び続けてきた知識人であるから、神は実在するとは断言しづらいだろうな。

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