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2016年2月14日 (日)

資本主義の死

資本主義がわかる本棚』(水野和夫・著、日本経済新聞出版社)の「おわりに」からメモする。

2014年夏には1バレル100ドルを上回っていた原油価格は、16年に入ってついに30ドルを割った。

03年平均1バレル31.0ドルから14年平均93.1ドルに至る、「原油価格100ドル時代」は、先進国の成長神話にとどめを刺した。
原油を安く仕入れ、工業製品を高く売るという先進国の成長モデルは崩壊した。その反対側ではBRICsのなかでロシア、ブラジルといった資源国が、資源を売って先進国から工業
製品を安く仕入れるビジネスモデルを構築した。そのモデルも原油30ドル割れで崩壊した。

先進国や資源国の成長が止まり、中国の過剰生産力を吸収する国はもうない。原油急落の意味は、需要が消滅したあと中国の巨大な生産力が残ることによる、「世界デフレ」の到来である。

世界中の生産力が「過剰・飽満・過多」になれば、ゼロ金利こそが正常なのである。

・・・我らが証券業界出身の水野先生。近年は「資本主義の終焉」を唱えている。先日、この言葉が現実味を持って思い起こされる出来事があった。10年国債のマイナス金利である。もはや経済は成長しない。リスクを取って投資する人もいない・・・これはまさに「資本主義の死」ではないか。
もしかすると、とんでもない変化が静かに進行しているのかもしれない。

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