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2015年5月 2日 (土)

「パープルスネイク」現わる

ホワイトスネイクの新作「ザ・パープル・アルバム」は、デイビッド・カバデールのキャリアの出発点となったディープ・パープル(いわゆる第3期と第4期)の楽曲をカバーした作品。アルバム別の選曲数は「紫の炎」6曲、「嵐の使者」5曲、「カム・テイスト・ザ・バンド」2曲の合計13曲(通常盤)。

アレンジとしては、セイルアウェイがほぼアコースティックバージョンでガラッと変わった印象になっている以外は、それ程驚くようなものはない。セイルアウェイも、ライナーノーツには(営業的な書き方をするものとはいえ)「本作のハイライトの一つ」として肯定的に評価されているが、個人的にはやっぱりオリジナルの、粘っこいギターリフと歌い上げるボーカルの方が好みだな。オルガン抜きのテイクユアライフにも物足りなさを感じるし、そんなこんなでリッチー・ブラックモアやジョン・ロードはやっぱり凄いと改めて思ったり。

大体、キーが下げられていること以上に、カバデールの声そのものが質・量ともに変わってしまっているわけで、昔のような太い厚みのある声で記憶している楽曲を現在の声で歌われると、単純に何だか迫力不足の感じなのであった。

この作品は、ジョン・ロードの死をきっかけに、カバデールがリッチーと連絡を取り合うようになった結果、生まれたものだという。当初はカバデールとリッチーが一緒に何かやるという方向の話だったものが結局は流れてしまい、その代わりのような形でカバデールはこの作品に取り組んだというわけだ。

カバデールは自ら解説している。本当のところ、オリジナルと競い、比べるつもりは全く無かった・・・我々はただもうプレイしたかっただけなんだ、これらのヤバい曲をね!と。

このカバー・アルバム、出来としてはオリジナルに対して、いささか分が悪い印象はある。というかカバデール、やっぱり若い頃に比べたらちょっとね、という感じにもなる・・・けれど、カバデールが40年前の自身の原点に立ち返る作品を作り上げた、その思いを70年代ティーンエイジャーである自分も了解しつつ共有したい。

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