« 投資のない人生はない | トップページ | イスラームの「聖戦」と死生観 »

2015年3月21日 (土)

スンニ派VSシーア派

「週刊エコノミスト」3/24号の記事「スンニ派とシーア派はなぜ争うのか?」(塩尻和子・東京国際大学特命教授)からメモ。

宗教集団を統率する本山制度もメンバー制度も持たないイスラム教では、当初から正統と異端を区別する意識はなかった。 

忘れてはならないことは、スンニ派もシーア派も教義上はいくつかの相違があるものの、両派とも互いに正統的であると認め合っていることである。 

それでは、なぜ互いに正統であると認め合っている宗派同士が、凄惨な対立を続けているのか。確実なことは、抗争の要因が「宗教的な宗派対立」ではないということである。シリアの混乱は、スンニ派を中心とする反政府グループと(シーア派分派である)アラウィー派政権との対立であると見られているが、双方ともにスンニ派もシーア派もキリスト教徒までもが入り乱れていて一枚岩ではない。 

イラクでは、南部のシーア派政権と中部地域を支配しているスンニ派強硬派の「イスラム国」との間の覇権争いが激化しているが、正確に言えば、これも「宗派対立」ではない。これらの紛争は、意図的に仕組まれた貧富の格差と政治混乱から生じた熾烈な経済的利権闘争である。この闘争にスンニ派とシーア派の対立というシナリオをまとわせることは、宗教的な大義名分によって本質的な要因を覆い隠す手段に過ぎない。

・・・今のシリア、イラクについて言えば、基本的に体制派VS反体制派の争いが、シーア派VSスンニ派の対立として語られる場合もある、というところか。

|

« 投資のない人生はない | トップページ | イスラームの「聖戦」と死生観 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/174032/59348367

この記事へのトラックバック一覧です: スンニ派VSシーア派:

« 投資のない人生はない | トップページ | イスラームの「聖戦」と死生観 »