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2015年3月27日 (金)

80年代バブルと1940年体制

昭和と平成の間に「バブル」があった。当時、バブルの異常性に警鐘を鳴らした野口悠紀雄・早大ファイナンス総合研究所顧問の語る80年代バブルの原因。毎日新聞のサイト掲載3/26付のインタビュー記事から以下にメモする。

(バブルが起きた原因はどう考えますか)
戦時期に作られた統制的な金融体制、私はそれを「1940年体制」と言っていますが、それが不要になってきたにもかかわらず、生き延びようとしたために起こった――と思っています。
 

日本の復興と高度成長に非常に大きな役割を果たした日本興業銀行、日本長期信用銀行などいわゆる興長銀などが80年代になって不要になった。本来ならそこで40年体制が変わり、長期信用銀行はアメリカの投資銀行的なものに替わって直接金融の仕組みを担っていくべきだったのにできなかった。このため、手軽に利益を稼げる不動産投資にのめり込んだ。 

金融緩和や金融自由化のテンポの問題などがバブルの原因と言われていて、確かに重要だが、それだけではあれほど大きなバブルは起こらない。40年体制の問題があったからこそ、興長銀がバブル崩壊で一番大きな影響を被ったのです。日本興業銀行は合併で生き延びたが、他の2行は残ることができなかった。戦後の復興時期と高度成長期には、戦時的な経済体制・金融体制が非常にうまく機能していた。機能しなくなったのが80年代だった。 

(「経済大国」になったという日本人の意識も影響したのでは?)
それはあると思う。80年代の始めごろから日本の工業化がアメリカを追い越し始めた。鉄鋼、自動車、それから半導体の生産量などの実績で日本が追い越したという認識は日本人だけでなく、世界中が共通して持っていた。日本経済の実体的な成長が世界を制覇したという感覚が間違いなくあったと思う。

・・・今年は「戦後70年」ということがよく言われるが、現在の日本社会の在り方に直接的な影響を及ぼしているのはバブル(崩壊)であろうから、「バブル後25年」との位置づけによる検証及び課題の認識がより切実に求められるのではないか、と感じる。

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