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2014年10月13日 (月)

「テンプラ医者」の跋扈

日本の医療界には①「テンプラ医者」(白衣を着て見た目は立派だが、知識や能力不足で中身が貧弱。安物の海老天ぷらみたいな医者)、②製薬会社の介入、③厚生労働省の思惑、④日本の人口構造、という問題がある・・・と語るのは近藤誠先生。「文藝春秋」11月号掲載「健康診断が私たちを不幸にする」から以下にメモ。

テンプラ医者の典型的な診療方法はクスリ漬けです。処方されるクスリの数が多いことも特徴です。日本では、開業医でも大病院でも、患者一人に5種類以上が処方されることがザラで、10種類以上も珍しくない。テンプラ医者は検査も大好きです。 

製薬会社の介入とは、専門家たちに巨額の研究費を支給し、臨床試験でインチキをするのが一例です。医者たちは製薬会社の利益となるよう、(高血圧やコレステロールの)基準値も勝手に設定してきました。 

厚労省の思惑とは、医療に関し現状維持をはかり、あわよくば勢力を拡大することです。医療費を抑制するような政策を立てる一方、健診を推進する。健診受診者が増えれば、自然と病人が増え、医療費増大と業界繁栄につながるのです。 

これは日本の人口構造の変化とも関係します。すでに日本の人口は天井を打って減少に転じたこともあり、このままにしておいては病人が減る。そこで健診を奨励して病人を生みだし、医療費のパイを維持・増大させようと企んでいるのです。

・・・年を取れば医者と関わることも多くなるが、健診と医療介入の過剰な日本の医療環境の中で、医者の行動にもバイアスがかかっているとすれば、医者との関わりもほどほどにしておかないと、かえって自分の身体をおかしくする恐れもある、んだろうな。

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