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2014年9月12日 (金)

IFRSって、どうなんだろ

昨日11日付日経新聞市況欄コラム「大機小機」(国際会計基準より大事なこと)からメモする。

国際会計基準(IFRS)を巡る議論が活発だが、国際化ばかり強調されている。本来は企業にとってのメリットが説明され、監査制度や市場監督の質向上とあわせて議論されるべきだ。 

IFRSはもともと欧州を中心に普及してきた。米国は一定の距離を置き、会計基準の統一は現実的でない。日本基準はIFRSと同等との評価を得て、欧州でも認められている。コンバージェンス(歩み寄り)や相互認証で十分だ。M&Aのための必要性を唱え、短期的な利益を求める株主の視点でIFRS導入を議論するのはおかしい。 

IFRS導入の本質は何か。時価会計と原則主義による哲学の転換である。時価会計の推進は、株主を過度に優遇する可能性がある。本来は過去情報である決算に、未来情報を含む予測・見積もりを求めるため、監査の負担も重くなる。 

規制当局や監査法人による監督が重要だった時代から、企業と投資家の自己責任に基づく予測・見積もりが重視される時代になった。企業には首尾一貫したストーリー性のある情報開示が求められ、財務情報と非財務情報を統合した報告の充実がカギを握っている。 

規制当局は企業の自発的な情報開示の環境を整え、監査がそれをフォローする。監査は企業のガバナンスのチェックに重点を置き、規制当局は開示や監査の複雑な規制の緩和が不可欠である。

・・・IFRSの採用は、企業の財務情報開示の根本思想の転換を意味する――のかも知れないが、やはりIFRSというと、企業の時価評価を示してM&Aをやりやすくする、つまり会社そのものを売買する投資家のための会計基準という印象が強い。ので、たとえ上場企業といえども、IFRS採用に明確なメリットを見出す企業は限られている、ように思う。

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