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2014年7月26日 (土)

民間機撃墜、過去の事例

ウクライナ東部の上空で起きたマレーシア航空17便の撃墜。その犠牲者数は31年前の大韓航空機撃墜を上回る298人。過去の民間機撃墜事件について、週刊「ニューズウィーク日本版」7/29号の記事からメモする。

民間機がミサイルで撃ち落とされたのは今回が初めてではない。70年代から最近までの間に、大型旅客機がミサイルで撃墜された例は4つある。そのうち2例は、通常の飛行ルートをそれてソ連(当時)の領空を侵犯したことが原因だった。

■大韓航空007便
83年9月に起
きた撃墜事件で、当時最多の269人が犠牲となった。ただし悲劇を招いたのは、機長らによる航法ミスだった。
007便(ボーイング747型機)はニューヨークからソウルに向かう途中で、北太平洋上空で予定の航路を見失い(まだGPSはない時代だ)、正規ルートを大きくそれてソ連極東の領空を侵犯した。
ソ連空軍は4機の迎撃機を差し向け、サハリン上空で、空対空ミサイルを発射。ソ連側は、同機をアメリカのスパイ機と判断していたという。
当時のレーガン米大統領は激しく非難。米ソ関係は緊迫。ソ連は最終的に過失責任を認めて謝罪した。
 

■大韓航空902便
同じく大韓航空の902便は、78年4月にパリからソウルに向かう途中、グリーンランド上空で航路を逸脱してソ連の領空を侵犯。このボーイング707型機には乗員乗客109人が乗っていたが、ソ連側は米空軍の偵察機と誤認したらしく、複数の戦闘機を緊急発進させ、うち1機がミサイルを発射した。
ミサイルが命中、片翼を失った同機は凍結した湖に不時着。乗客2人死亡。
 

■イラン航空655便
民間機をミサイルで撃墜したのは旧ソ連軍だけではない。アメリカもだ。88年7月、米海軍のミサイル巡洋艦ビンセンスはイラン航空655便を軍用機と誤認し、ペルシャ湾上空で撃墜した。乗員乗客290人全員が死亡。

■シベリア航空1812便
01年10月、シベリア航空(現S7航空)1812便が黒海上空でウクライナ軍のミサイルに撃墜された。クリミア半島で地対空ミサイルの発射訓練を行っていたウクライナ軍の誤射。乗員12人・乗客66人全員が死亡。
ウクライナがミサイルによる撃墜の事実を認めるまでには数日を要した。当時のロシアはウクライナと友好的な関係にあったため、事を荒立てなかった。 

・・・大韓航空機007便撃墜は「第三次世界大戦勃発?」というくらいの大事件として記憶しているけど、他の3件は知らなかったな。しかし過去にウクライナ軍がロシア機を撃墜していたというのは妙な因縁。今回の撃墜が親ロシア派によるものだとしたら、非正規軍による前代未聞の恐るべき蛮行、紛争に全く関係のない人々が巻き込まれた絶望的な愚行というほかない。

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