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2014年4月21日 (月)

「劣化した55年体制」の閉塞

歴史学者の與那覇潤は、今の政治状況を「劣化した55年体制」だと評している。以下に、『中国化する日本・増補版』(文春文庫)に収められた宇野常寛との対談から、與那覇先生の発言をメモする。

いまにして振り返ると、「政権交代さえすればうまくいく」というのが、日本に残っていた最後の「西洋化のストーリー」だったと思うんです。欧米並みに政権交代のある民主主義にすれば、それでOKなんだと。ところが鳩山政権でみんながっくり来て。 

インテリ層が「政権交代可能な二大政党制」を高望みしたのが90年代以降の政治改革だったけど、結果としていまは社会党がなくて、公明党が与党に回ってしまった「劣化した55年体制」になっている。 

それ(第2次安倍内閣)が長期政権になってゆくとすると、将来、細川連立も小泉改革も民主党政権もぜんぶ「行政改革の担い手」をめぐる混乱に過ぎなくて、日本は首尾一貫して55年体制を基盤とする、オールド自民党の治める国なんだという物語が公定の歴史観になるかもしれない。

・・・昨年末に、政界再編というか野党再編を目指して「結いの党」(変な名前だ)が旗揚げした時も、何だかピンとこなかったけど、これはおそらく「二大政党制」はもう無理だ、できない、ダメだという感じが世の中的にも漂っているからじゃないだろか。で、結局ベテランの政党にやってもらうしかない、みたいな。別にそれが「良い」と思ってるわけでもないけど、それこそ細川も小泉も民主党も何だったんだ、20年経ってもこれかい、という薄ら寒い思いが残る中、現実にはそれしかない、という感じかと。

「劣化した55年体制」はいずれは打破される・・・こともしばらくなさそうなので、これも何となく崩れていくのを待つしかないとすれば、しょうもない現実はまだまだ続くことになる。のかね。

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