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2013年12月14日 (土)

レディ・ジェーン・グレイ

地下鉄の駅構内で、堀北真希主演の舞台「九日間の女王」の大きなポスターを見た時、ちょっとした衝撃に打たれた。白いドレスに白い目隠しをされた女優の姿に、あの話かと思い当たったのは、実は今年の夏に読んだ歴史本で初めて知った(苦笑)英国史の出来事。絵画「レディ・ジェーン・グレイの処刑」の画像も掲載されたその本、『名画で読み解く「世界史」』(祝田秀全・監修、世界文化社)からメモする。

Photo_3イギリスではヘンリ8世の死後、3番目の妻ジェーン・シーモアとの間に生まれた唯一の男子エドワード6世が即位したが、短命だった。その後はエドワード6世の異母姉であるメアリ1世が即位するが、この直前、ジェーン・グレイ事件が起こっている。

1553年、エドワード6世の死後、陰謀により、ヘンリ8世の妹の孫ジェーン・グレイが女王に祭り上げられた。
ヘンリ8世は、生前王位継承順位をエドワード、メアリ、メアリの異母妹のエリザベス、そしてジェーン・グレイの順に定めていた。
いわばダーク・ホースだったジェーン・グレイを担ぎ出したのはジョン・ダドリーという人物だ。彼は早々と彼女の後見人になり、息子と結婚させて舅におさまって陰謀を巡らせた。
そして病床のエドワードに迫り、ジェーン・グレイを王位継承者に指定する勅状を手に入れ、エドワードの死後、彼女を女王につけたのである。

しかしこの強引な陰謀は多くの貴族の反発も招いた。ただちに反撃に出たメアリ王女は、ダドリーらを捕え、ジェーン・グレイを退位に追い込んで、ロンドン塔に幽閉した。ジェーン・グレイが女王の座についてからわずか9日後のことだった。 

「9日間の女王」ジェーン・グレイは、1554年2月に処刑された。
ただし、メアリ1世は当初、彼女を処刑する気はなかったといわれている。しかしジェーン・グレイの実父が反乱を起こした際、ジェーンがカトリックへの改宗を拒否したため、メアリによって処刑されたという。

・・・ジェーンは聡明で美しい女性だったが、自らの知らないうちに政争や宗教対立に巻き込まれた挙句、16歳という若さで処刑された。痛ましすぎる。まさに悲劇なんだけど、多分日本人には馴染みが薄い話と思われるだけに、人気女優の主演で舞台化っていうのは、かなり意外感がある。公演日程は来年2/26~3/16。ちょっと興味はあるけど、チケット代1万円はキビしいな。(苦笑)

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